マンションの理事長 その後5 (震災対応)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

今さらですが、よもや、
こんな大震災が来ること自体、青天のへきれきでしたが、それに輪をかけて、
自分がマンションの理事長の時に、このような事態になるとは、想像も出来
ませんでした。。。

唯一救われるのは、
当マンションの強度耐力低下につながる被害が、さほど無かったことでしょうか。
また、マンションの有識者を広く活用するため、今回からオブザーバーを募り、
理事会に出席していただく制度を導入しました。
結果、良いアドバイスが多く出され、有意義な会合となりました。

ちょうど、先ほど震災関係の臨時理事会を終えて、一応のスタートを切った
ところです。(理事会の震災に対する審議としては2回目です)

被災したマンションで一番厄介なのは、
鉄筋コンクリートのひび割れた個所からの浸透圧で浸水し、鉄筋部分が錆びて
膨張破壊を起こすことです。

一方このマンションは、
マンションとしては珍しい外断熱方式なので、一般のマンションと違い、
仮にコンクリートにひび割れがあっても、断熱材とシール材に保護され、
浸水による被害が出ないことです。

ただし、
断熱されていない、外側通路や階段は一般のマンションと同じですが。

取りあえず、
今日の資料提示で判ったのは、外観検査のみの初期診断で、修繕費を見積もって
もらったところ、全体でおよそ500万円也。
さらに、専有部分と接合する共用部(玄関ドア、コンクリート部、テラス、サッシなど)
を含めると、共有部分の修繕費は、ほぼ1000万円オーダーになりそうなこと。

また、当マンションでは、
共有部の地震保険が未加入(平均的な加入率は1/4だそうです)だったため、
全て修繕費からの支出(一時金の選択肢もありますが)となること。
ただし、今回の震災で仮に地震保険に加入していても、一部損の最低損壊率3%
に満たないため、結果としては地震保険は下りなかった思われます。

これは、逆に考えれば、
それだけ強固な構造のマンションだったことを実績で証明したことになります。
設計事務所さんとデベロッパーさんにお礼を言いたいですね。

これからも、まだまだ決めなければならないことが山ほどありますが、神さまから自分に
与えた試練だと信じて、ひとつづつ地道に越えて行きたいと思います。

人生、一生勉強ですね。

では、また。

余震はいつまで続くのか?その6(2/28でM6=100回)

毎度のお付き合いをありがとうございます。
以前「余震はいつまで続くのか?その2」の回でご紹介したように、
グーテンベルク・リヒターの法則」によれば、余震の回数は
経過日数に反比例して下がっていくことが実データからも
良く一致していることが確認できました。
同様にして、
本震がM9.0ならば、統計的にマグニチュードが1下がる毎に余震回数は10倍となり、
M8級=1回、M7級=10回、M6級=100回、M5級=1000回となるそうだ。
比較のため、
気象庁が5/13に発表した余震回数によると、
M8級=1回?(本震29分後に茨城県沖でM7.9を1回とするか)
M7級=  5/  10回=50%≒1/2
M6級= 76/ 100回=76%≒3/4
M5級=452/1000回=45%≒1/2
本震、当日のM5級以上の余震回数は約100回だったことから、
5/13は63日目なので、「グーテンベルク・リヒターの法則」に沿えば、
余震回数の総和は、調和関数の積分値となり、計算上473回となる。
これは、気象庁の実績データにも良く一致していることが判る。
ちなみに、365日後は648回、2年後で717回、3年後758回と
ここからは、あまり増えて行かないので、実用にならないと思います。
同様にして、本震、当日のM6級以上の余震回数は16回。
5/13の63日目を「グーテンベルク・リヒターの法則」に従えば、
76回となって、なんと気象庁の実績データとピタリと一致した。
その後も、この法則に従うと仮定すれば、
来年の2/28(291日後)に100回となり終了?となるが、自然現象がこんな
簡単な計算で事が済むならば、世の中に専門家は要らない。
一応、統計上の目安程度にはなるとは思うが。。。
では、また。

余震はいつまで続くのか?その5(地震テロ)

毎度のお付き合いをありがとうございます。
最近になって、ようやく余震も落ち着いて来たというか、
震災直後から比べれば、だいぶ頻度が減ってきたように思います。
が!油断は禁物です。
以前ブログでご紹介した[グーテンベルク・リヒターの法則]によれば、M5級以上の地震は、
まだまだ、毎日2回くらい起きているはずです。
統計的には、まだM7級の地震が5~6回起きても不思議ではないのですから。
そして、またもや地震についてなのですが、
ネットで色々と調べているうちに、この大震災がテロの可能性?という奇抜な説を、
まじめに訴えている方がおります。
以下の書籍です。(私は読んでいません)
3.11同時多発人工地震テロ/リチャード・コシミズ著
311地震テロ表紙.jpg
要約すれば、この大震災のそもそもの目的は、経済戦争であり、
ユダヤ資本による世界征服への陰謀だとか、米ドル暴落(これはあり得ますが)延命のためだとか、
アメリカ軍のTomodachi作戦が如何にも周到に準備され、米軍に良い印象を与えるためのものだった
とか。海底での水爆使用で残留した放射能を誤魔化すため、福島原発の事故を起こして隠ぺい工作
しているとか。とにかく好き勝手なことが書かれています。(自費出版なので自由ですが)
何故に、日本がこれ程の被害者(死傷者、経済的負担)になってまで、そんな陰謀に加担しなければ
ならないのか、私には全く理解できません。
ただ、私も一応の検証として、
人工地震テロ(水爆使用)の可能性について、地震波形の特徴(P波が急峻でS波が小さい)があるのか、
今回の余震も含めて色々なサーバーで波形を確認しましたが、決定的な証拠は見当たりませんでした。
地震波形比較.jpg
一方こちらは、
ハーバード大学[地球惑星科学]石井水晶(イシイ ミアキ)准教授とEric Kiser氏による解析ですが、
東日本大地震を学術的な知見から、単純震源遡及法という解析手法を用いて、非常に分かり易く
断層破壊進行の様子を見える化しており、今回の地震が非常に複雑な過程を経ていることを良く
示しています。
311断層崩壊過程.jpg
素人の私が見ても、到底これが人工的な仕業とは思えません。
では、また。

余震はいつまで続くのか?その4(潮汐力)

毎度のお付き合いをありがとうございます。
またまた、地震シリーズですが、
4/13のブログ「地震と月の引力の関係について」で月の潮汐力と余震の発生時間帯について、
月の南中時刻のおよそ±3時間に全体の50%が発生していることをお伝えしました。
その後、太陽による影響も考慮すべきではないのかとのフォローがありましたので、
再度、データの検証をしてみました。
潮汐力は、天体の質量Mに比例し、相互距離Dの3乗に反比例することが知られています。
そこで、太陽M=1.99e30kg,距離D=1.50e8km,月M=7.36e22kg,距離D=3.84e5kmとすれば、
潮汐力の比は、太陽[5.90e5]/月[1.30e6]=0.454倍となって、太陽は月の半分程度の
影響力となります。
これを元に太陽の影響を考慮すると、月齢(太陽と月の位相角でベクトル和)によって変化
するので、月単独での潮汐力の最大値(月の南中時刻)を1とすれば、最大値は1.454
となります。(満月と新月の時の月の南中時刻)
以下は、太陽を考慮した潮汐力と余震の発生回数の関係をグラフ化にしたものです。潮汐力.jpg
見ての通り、
確かに潮汐力が大きくなるほど、地震の発生回数は増えていますが、注意深く見ると、
なぜか潮汐力の最大値(1.454)ではなく、若干手前の1.3~1.35にピークがある
ことが分かります。(実は本震のM9.0もここにあります)
これは自分なりの考察ですが、
余震域の断層面が直角から微妙に傾斜(45度程度)しており、この傾斜角と潮汐力の
ベクトルの向きが丁度、潮汐力1.3~1.35で一致する事象に多いのではないか
と推察しております。
さて、本題に戻って、
地震の発生回数がピーク(潮汐力1.3~1.35)となる、月と太陽の位置関係についてですが、
大雑把に考えれば、月齢が満月と新月のそれぞれ±3.7以内で、月の南中時刻の±3時間
以内となります。
いつ起こるか分からない余震ですが、
これまでの余震のデータ分析から、以上の様な傾向があることが判明しました。
今後の参考になればと思います。
ちなみに、
明日以降この条件に該当するのは、早速、明日4/30~5/7で、時刻は以下の通り。
(毎日約50分ずつ遅くなります)
4/30  6:12~12:12
5/1   6:53~12:53
5/2   7:37~13:37
5/3   8:22~14:22
5/4   9:10~15:10
5/5  10:01~16:01
5/6  10:53~16:53 
5/7  11:47~17:47
5/15 18:43~翌0:43
5/16 19:41~翌1:47
5/17 20:41~翌2:41
5/18 21:41~翌3:41
5/19 22:41~翌4:41
5/20 23:38~翌5:38
では、また。

余震はいつまで続くのか?その3(次の歪域)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

地震のシリーズですが、
今回の地震の余震の動向について色々と調べていたところ、
京都大学防災研究所地震予知研究センターの発表資料の中に
東北地方太平洋沖地震にともなう静的応力変化」についての評価がありまして、
その中でも、遠田晋次准教授による
「八木先生の震源モデルに基づく地殻の応力変化の計算結果」が今後の余震の動向
を非常に判り易く、示しているのではないかと思い、これまでの余震域と比較して
みました。
空白の余震域.jpg
すると、
やはり、これまでの余震で空白域となっている房総沖に加えて、我が茨城県の南部
もその可能性があることが判りました。

今日4/26の21:12にあった地震は、まさにこの空白域での余震です。
ただし、規模はM5級でした。

今後の起こりうる余震の規模は判りませんが、最悪はM7級を覚悟しておいた方が
良いと考えています。

何せ、以前このブロクでご紹介したように、
今回のM9.0を本震とする余震で、M7級は10回の想定に対して、まだ4回しか
消化していませんので。

しかしながら、
直下型地震でM7級となれば、都市機能は壊滅的な打撃を受けることは必至ですが、
今の我々に出来ることは、住居の耐震対策と避難に必要な荷物をまとめておくこと
くらいでしょうか。

これが、
房総沖を震源域とするなら、更に津波の被害も加わることになります。

どうか、少しでも被害が出ないことを祈るのみです。

では、また。

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