磁気嵐についての物理的な考察

毎度のお付き合いをありがとうございます。

今日は、少し専門的になりますが、磁気嵐を物理現象面から考えてみたいと思います

これまでの検証から、磁気嵐と地震発生には、相当な相関関係があるものと確信しておりますが、
一体、どの程度のことが実際に起きているのかについて、オーダー感を確認する意味で、少々の
計算を試みました。

まず、
科学的に確認されている物理現象として、磁気嵐の発生により、地磁気は最大で1%程度減少します。
(私も意外に感じましたが、地磁気は減少するのです)

実際には、地球半径の約5倍の円周状にリングカレント(※)が形成され、地磁気の発生源となっている
コア電流と逆向きの電流が流れることで、地磁気を打ち消す方向の磁束が現れることに依るものです。

(※)リングカレント
 太陽風により、宇宙空間を数百km/秒で飛来してきた荷電粒子(◆)が、地磁気により捕獲され、
 ある程度の塊となることで、電流源に等価的と見なすことが出来ます。
 (◆水素、ヘリウム、酸素原子がイオン化したもの、および電子、プラズマなど)

言葉では理解し難いと思いますので、簡単な模式図を描いてみました。
磁気嵐模式図.jpg

では実際に、その電流がどれ位になるか計算してみましょう。

-----–< 数式が嫌いな方は読み飛ばして下さい>-----—-

地磁気磁束密度(磁極):Bo[T]=66,000[nT]=6.6*10^-5[T]
超流動体コア半径(外径):Rc[m]=3,500*10^3[m]
超流動体コア仮想電流(最大円周):Ic[A]
真空における透磁率:μo=4π*10^-7

により、円電流を仮定した磁束は、以下の関係式を解いて
式1.jpg

Ic=1.16*10^9[A]⇒約12億アンペアと大変大きな値となりますが、この仮想電流は直流成分であり、
コア断面積の半分に均等分散して流れるとすれば、Sc=πRc^2/2=1.92*10^13[m^2]で割れば、
式2.jpg

となって、単位面積当たりでは微弱な電流となることが判ります。

一方、磁気嵐の発生時には、
地球半径の約5倍の円周状にリングカレント(※)が形成され、これによる地磁気変動が最大1%程度の
減少とすれば、コアの仮想電流と逆向きに流れる、リングカレント仮想電流は、同様にして、

地磁気磁束密度(磁極):Br[T]=660[nT]=6.6*10^-7[T]
リングカレント半径(外径):Rr[m]=32,000*10^3[m]
リングカレント仮想電流(最大円周):Ir[A]

から、円電流を仮定した磁束は、以下の関係式を解いて
式3.jpg

Ir=0.11*10^9[A]⇒約1億アンペアと、こちらも大変な値となりますが、電流がリングカレント断面積に
均等分散して流れるとすれば、数[μA/m^2]オーダーとなることが判ります。

更に、この2つの電流により発生する力の大きさについて計算を進めます。

並行して流れる電流には、必ずローレンツ力:F[N/m]が働き、電流の向きが同方向なら引力として、
逆方向なら斥力として現れます。

電流間の距離:d[m]、2つの電流をIa,Ib[A]とすれば、
式4.jpg

となり、仮にプレート1枚を10km四方単位と考えることとすれば、2つの電流は逆向きに流れるので、
895[N/m]*(10*10^3)^2 = 8.95*10^10[J]が斥力として働きます。
これは、地球内部(コア)を直接的に押す力が働くことを意味します。

ここで、「磁気嵐と地震発生の物理的な機構についての考察」で触れたように、
M4の地震をエネルギー換算すると、6.3*10^10[J]でしたので、8.95*10^10[J]では、

Log10(8.95/6.3)/1.5+M4.0 = M4.10と同じエネルギーとなります。
なお、10km四方はM6クラスの震源域の大きさですが、M6に対しては約1/700のエネルギーとなります。
--------------------------------------------------—-
さて、このように
磁気嵐を地球規模や宇宙規模で見てみると、実に巨大な力が地球にのし掛かっている事が判りました。
ただし、潮汐力では地殻を直接的に塑性変形させるのとは違って、地球内部(コア)に作用するため、地震
として現れるまでに、15h~250hの遅延時間があるものと解釈しております。

ちなみに、
一番身近な巨大電流源である「雷」でさえ、最大規模でも10万アンペア程度ですので、ここで議論している
電流が、いかに巨大なものかご理解いただけたかと思います。(1,000~10,000倍オーダー)

今日は、私の頭の整理という意味合いもあって、このような記事をメモとして残しました。

では、また。

茨城南部でM4.1発生

要点のみで、失礼します。

ただ今、1時08分頃茨城県南部M4.1震度2の地震がありました

AQUA-CMT即時解析によれば、スリップ角1/スリップ角2が107.7/82.3であり、
90度からのずれ、17.7~7.7度を15で割って、時間換算すると、1:11~0:31となり、
予測表Cグループの2:05が若干早めに発生したものと解釈します。

長野付近で地震が連続した時も触れましたが、横ずれ分は起きてみないと判らないので、
この辺りが、私のロジックの精度的な限界点と理解しております。

では、また。

余震はいつまで続くのか?その161 (またまた磁気嵐発生)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

今日は、携帯から10/5 18:00(JST)に大きな磁気嵐が発生したことについて、お伝えしましたが、
現在は、JAXAのデータでは、やや落ち着いてきたように見えます。
磁気嵐解析27.jpg

過去の地震との相関から、磁気嵐発生後15h,22h,40h,100h,140hが注意すべき時間帯になりますが、
日本では、以下のように、22h後(16:00)に近い17:30~19:30にかけて、M4クラスの地震がありました。
海水温解析40.jpg

一方、世界に目を移せば、以下の様に15h,22h後に近い時間帯に、M6クラスの地震が発生していました。
磁気嵐解析28.jpg

この後は、40h後が10/7 10:00(JST)、100h後が10/9 22:00(JST)、140h後が10/11 14:00(JST)となります。

昨日も申しましたように、本日は、月齢相関の特異日と、磁気嵐からの注意日が重なっております

また、今後の震源域の候補地についても、昨晩の23:33熊本県M4.4最大震度5強のように、私の想定をも
超えて来ているようです。

引き続き、皆さまには、いつ大きな揺れが襲ってくるかもしれませんので、十分な備えをお願い致します。

以下、今後の予測日時です。 
※M7超の震源が横ずれ断層となるのは、非常に稀ですので、予測時刻に近い時間帯で発生するものと、
 考えております。
 また、昨日の検討で、M5超では予測時刻より1h早い時間帯に若干のピークが確認されております。

(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります

A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部、
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖

(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)

★10/6(木) 06:41 09:39 12:38 15:01
-----18:00
 20:59 23:38 01:20

☆10/7(金) 07:25 10:24 13:23 15:58
-----18:57 21:55 –:– 02:37

◇10/8(土) 08:03 11:03 14:03 16:54
-----19:54 22:54 00:54 03:54

△10/9(日) 08:45 11:45 14:45 17:49
-----20:49 23:49 02:05 05:05

★10/10(月)09:27 12:27 15:27 18:46
-----21:46 –:– 03:16 06:16

☆10/11(火)10:11 13:11 16:11 19:44
-----22:43 00:46 04:28 07:28

△10/12(水)10:50 13:50 16:50 20:37
-----23:37 01:43 05:36 08:36

◇10/13(木)11:06 14:07 17:07 20:49
-----23:50 02:37 06:17 09:17

△10/14(金)11:24 14:25 17:25 21:21
-----–:– 02:50 06:56 09:57

☆10/15(土)11:50 14:50 17:51 21:55
-----00:21 03:22 07:38 10:38

△10/16(日)12:20 15:20 18:21 22:31
-----00:55 03:56 08:19 11:19

凡例
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇ 予備日(平均確率)
 △ 平均以下の日
青字は、最近発生した磁気嵐から40h,100h,140後に符合する日時を示しています。
なお、最長の250h後も考慮すれば、今回の磁気嵐による影響は10/15頃まで残るものと考えます。
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。

毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)

また、何か変化があれば、お知らせしたいと思います。

では、また。

余震はいつまで続くのか?その162 (また磁気嵐発生です)

毎度のお付き合いをありがとうございます。
(ちょっと体調が優れず、更新が遅くなってしまいました)

さて、いつまで続くのか磁気嵐が10/6 21:00(JST)に発生しました
そして、これにリンクしたと思われる地震が、約21h後にニュージーランド北沖でM6.1が発生しております。
磁気嵐解析31.jpg

この後、40h=10/8 13:00(JST),100h=10/11 1:00(JST),140h=10/12 17:00(JST)が注意日になります。

一方、海水温度の変化ですが、
紀伊半島沖の南海トラフから分離した低温域でM4.6、北海道の東側に拡大した海域でM4.7とM5クラスが
続いております。
海水温解析41.jpg

引き続き、皆さまには、いつ大きな揺れが襲ってくるかもしれませんので、十分な備えをお願い致します。

以下、今後の予測日時です。 
※M7超の震源が横ずれ断層となるのは、非常に稀ですので、予測時刻に近い時間帯で発生するものと、
 考えております。
 また、M5超では予測時刻より1h早い時間帯に若干のピークが確認されております。

(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります

A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部、
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖

(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)

◇10/8(土) 08:03 11:03 14:03 16:54
-----19:54 22:54 00:54 03:54

△10/9(日) 08:45 11:45 14:45 17:49
-----20:49 23:49 02:05 05:05

★10/10(月)09:27 12:27 15:27 18:46
-----21:46 –:– 03:16 06:16

☆10/11(火)10:11 13:11 16:11 19:44
-----22:43 00:46 04:28 07:28

△10/12(水)10:50 13:50 16:50 20:37
-----23:37 01:43 05:36 08:36

◇10/13(木)11:06 14:07 17:07 20:49
-----23:50 02:37 06:17 09:17

△10/14(金)11:24 14:25 17:25 21:21
-----–:– 02:50 06:56 09:57

☆10/15(土)11:50 14:50 17:51 21:55
-----00:21 03:22 07:38 10:38

△10/16(日)12:20 15:20 18:21 22:31
-----00:55 03:56 08:19 11:19

凡例
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇ 予備日(平均確率)
 △ 平均以下の日
青字は、最近発生した磁気嵐から40h,100h,140後に符合する日時を示しています。
なお、最長の250h後も考慮すれば、今回の磁気嵐による影響は10/16頃まで残るものと考えます。
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。

毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)

また、何か変化があれば、お知らせしたいと思います。

では、また。

予測表4ヶ月分(忙しい人のために)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

毎日多くの方々が、このブログを見に来てくれるのを励みにしております。
そして、昨日、遂に100,000アクセスを達成させて戴きました。

ここに来て、私なりに考えました。

自然が相手ですので、当然に、毎日何かしらの変化があって、
海水温度や磁気嵐など、その情報も考慮しながら、予測表には最新のデータに基づく注意日を
補足してご紹介しております。

しかしながら、
中には、忙しくて毎日見に来られない読者の方もいらっしゃるだろうと思いました。

そして、
私の予測日時は、基本的に月と太陽からの潮汐力に基づく計算結果ですので、やろうと思えば、
何ヶ月、何年先まででも計算は出来ます。

結論
4ヶ月先までの予測表を付けましたので、
必要な方は、下記リンクから、ダウンロードして印刷して下さい。

[予測表1] [予測表2] [予測表3] 

海外旅行先でも、現地時間で予測表を見れば、そのまま使えるはずですので、もし地震の多い国に
渡航の際は、どうぞ、ご利用下さい。

では、また。

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