海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その11)

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
このシリーズも第11回目となりました。
解説:[気象庁の海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算処理です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
以下は、先週2/11ご紹介した震源域の想定図に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
温度低下20120210A
この間M4.5超の地震は計11回、内8回が想定範囲に入っておりました。正解率73%でした
予想から外れた3回は何れも伊豆諸島の深発地震で、海水温からは判別できない性質の地震です。
今週は、2/14茨城沖でM4.6→M5.5→M6.2と、3~5h間隔で立て続けに地震がありました。
◆上の図でも見事に想定域でした。海水温は1週間以内の震源域が見えると言えそうです。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
温度低下20120216
強震度を想定する範囲は、
北海道~東北、中越の沿岸と内陸、佐渡、能登、そして東京直下、茨城沖です。注意
2週続けて東京直下がリストに入りました。最も注目すべき事態です。
また、黄色の点線は、周囲より温度の低下している範囲で、M4クラス発生の可能性があります。
こちらも、範囲が日本全国で、内陸部を含むため、注意が必要です。
◆私のロジックの全ての条件が、偶然にも2/20(月)に揃ってしまいました。(初めての事です)
 想定される地震の規模は、予測ABからM6.8±0.5です。
 私は、2週続けて東京直下がリストに入った事を危惧しております。

 出来ることなら、私の予測が外れることを切に願います。
では、また。バイバイ

今日2/17の衛星画像(動画付き) と怪しい雲ほか

今日はM4クラスが、まだ1回もありません。 これは、1/2 以来46日振りの事です。
前回は、そのエネルギーを発散するかのように、翌日1/3に 茨城沖でM5.0とM4.5が約1h間隔で
立て続けに発生しました。
一方、[Hi-netによる震源情報]では、24hの地震回数N=428と、至近一週間平均490回を13%下回って
おりますが、昨日はN=355でしたので、前日比20%の増加です。

では、今日の気象衛星の画像をアップします。(2/17 8:30-16:00)
20120217anime.gif
この画像を加算処理したものが以下になります。
20120217定在波
上の動画と良く見比べてご覧いただくと、その傾向が次第に見えてくると思います。
(緑の線はプレート境界です)
◆本日も非常に雲が多く、私の眼力では、以下の識別が精一杯でした。
オレンジの点線は、季節風との識別が微妙な線で、定在波として残っている部分ですが、
伊豆と房総から延びる線、東日本のプレート境界に沿う線が印象的です。
また、ここ数日出ていた黄色い点線で示す直線状の雲は、3つに分裂して、存在がやや薄れました。
そして、本日も注目は、黄色い線で囲むべったりと貼りつく雲で、沖縄~南海トラフ遠洋と、
震災余震域とアウターライズ海域に併せて、500km×800kmの巨大さです。
昨日と同じ計算をすると、先のM9の震源域は200km×500kmなので、面積比で4倍。
マグニチュード換算すると、Log(10^(1.5*M9.0)×4倍)/1.5=M9.4と言う値が出ます。
とにかく、この広大な海域が、次の震源域でないことを祈ります。
昨日も申しましたが、今日の雲の状態が、明日起こる地震の兆候を見ている可能性
ありますので、該当される地域の方は、一応の警戒をお願い致します。
最後に、今日の怪しい雲ほかです。
20110217雲1
左は昨日 福井県にも出現した「太陽柱」、右は、何層にも折り重なる雲で異様さを感じました。
ソース元は[ウェザーニュース]です。
◆ご承知の事とは存じますが、限られたデータから得られた情報です。
 参考程度に受け止めて下さい。
いつも同じ事ばかり言って申し訳ありませんが、
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
また、何か変化があればお知らせ致します。バイバイ