今日3/15の衛星画像(動画付き) と怪しい雲

今日の有感地震は、既に21回で 内13回が銚子沖で62%を占めています。
また、[Hi-netによる震源情報]では、
24hの地震回数N=491で、久々に至近平均480回を上回っております。
では、今日の気象衛星の画像をアップします。(3/15 8:30-16:30)
20120315anime.gif
この画像を加算処理したものが以下になります。
20120315定在波
上の動画と良く見比べてご覧いただくと、その傾向が次第に見えてくると思います。
(緑の線はプレート境界です)
◆今日も季節風は強いですが、全体に雲量が少なく特徴的な箇所が見られます。
オレンジの線(点線)は、季節風に逆らって、定在波として残っている部分ですが、
太平洋側に数多くの境界が見られます。(点線は季節風との識別が微妙な海域です)
今日の注目は、
太平洋側の水色で囲んだ空白域の多さと、四国沖の黄色で示す雲の湧き上がり、
それと、関西を中心とした赤い線で示す筋状の雲です。
今日の雲の状態が、明日起こる地震の兆候を見ている可能性がありますので、
該当される地域の方は、一応の警戒をお願い致します。
最後に、今日の怪しい雲です。
20110315雲1
一見、綺麗な夕日なのですが、何となく不気味です。
ソース元は[ウェザーニュース]です。
◆ご承知の事とは存じますが、限られたデータから得られた情報です。
 参考程度に受け止めて下さい。
いつも同じ事ばかり言って申し訳ありませんが、
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
また、何か変化があればお知らせ致します。バイバイ

千葉・茨城震源域でM7が発生する確率についての個人的検証

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
 今日は午前中通院のため、午後はゆっくりと休養を取っておりました。
昨晩3/14 21:05に千葉房総沖でM6.1震度5強の地震発生があり、現在までの約18hで同震源域では、
有感地震だけでも22回あり、無感地震も含めると35回の余震が発生しております。
1週間ほど前の先週3/10にも茨城北部M5.5震度5弱の地震発生もあり、何となくですが、日本全体の
震源域が活性化してきたような、嫌な予感がしております。
さて、3/4には「首都圏でM7が発生する確率についての個人的検証」と題し、
想定震源域内の至近の地震発生頻度をGR則(グーテンベルグ・リヒター則)を適用して、
首都圏でのM7発生は、10年と待たずに来そうだ。と言う結論をお示ししました。
本日は、
今般の千葉房総沖で頻発している余震を受けて、千葉・茨城震源域での今後のM7発生について、
検証してみたいと思います。
まずは、想定震源域ですが、以下の範囲を設定しました。
千葉茨城Map
これは、昨晩の記事「千葉県東方沖の群発地震について」の中で触れている
震災後に残った歪み域(京都大学防災研究所地震予知研究センター遠田晋次准教授)で、
未だに歪みが解放されていないと思われる範囲を設定したものです。
検討手法は、前回首都圏の検証をした場合と同じです。
まずは、次のグラフをご覧ください。
千葉茨城GR則グラフ
2/1~3/15の44日間で、想定震源域で発生したM2以上の地震はN=1190回でした。
このグラフのデータ期間は44日ですので、年間の発生回数に換算します。(365.25/44=8.3011倍)
以下、想定震源域内でM7が発生する確率として、
-3σ=0.500 → 0.500×8.3011= 4.1506回/年 → 0.24年に1回
-2σ=0.250 → 0.250×8.3011= 2.0753回/年 → 0.48年に1回
-1σ=0.125 → 0.125×8.3011= 1.0376回/年 → 0.96年に1回
±0σ=0.0632 → 0.0632×8.3011=0.5246回/年 → 1.91年に1回
+1σ=0.0317 → 0.0317×8.3011=0.2631回/年 → 3.81年に1回
+2σ=0.0159 → 0.0159×8.3011=0.1320回/年 → 7.58年に1回
+3σ=0.0080 → 0.0080×8.3011=0.0664回/年 → 15.1年に1回
と出ました。
更に次のグラフでは、上の数字を正規分布にしたものです。
千葉茨城GR則正規分布
これで問題の答えが出ました。例えば、このグラフの「てっぺん」に「50.0%,μ=1.9year」とあるのは、
想定震源域でM7が1.9年以内に50%の確率で発生するという意味になります。
同様に「15.9%,-1σ=1.0y」は、1年以内に15.9%の確率で発生するという意味。
結論として、
今回の検証では、想定震源域でのM7発生は、5年と待たずに来そうだと言う事です。
また、1年以内の発生確率も、16%程度はある事も判りました。
これらのことから、確率だけを見れば、その切迫度合いは、首都圏直下型の約4倍以上となります。
ただ、前回も申しましたが、確率論なんて、宝くじでお分かりのように、あまり当てにはなりません。
しかしながら、さすがに今日明日中にM7の発生する確率は、ほぼ0に等しいと思います。
先の震災で、万一の際に最低限必要なものは、皆さまも分ったと思います。
皆さま、今からでも準備を始めてはいかがでしょうか。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その294(磁気嵐スパイラル83)

さて、コロナホール由来と思われる磁気嵐が来ているようです。
HAARPの観測値を確認すると、昨晩3/14 20:00(JST)から地磁気に変化があります。
磁気嵐解析372
何かのトラブルで、肝心の[NICT:リアルタイム磁気圏シミュレーション]のデータ
が現在停止しておりますので、地磁気の変化のみで磁気嵐ロジックを計算します。
以下、計算結果です。
磁気嵐解析373
ご覧のように、「ピーク」が3回、「魔のくぼみ」は4回です。
総じて見れば、磁気嵐の影響は3/21深夜まで残ることになります。
これに基づき、予測表を更新します。
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
下 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)
△ 3/15(木)18:09 21:09 –:– 01:02
-----04:02 07:02 09:03 12:02

△ 3/16(金)19:09 22:09 00:09 02:10
-----05:10 08:10 10:16 13:15

◇ 3/17(土)20:06 23:05 01:08 03:18
-----06:18 09:17 11:31 14:31

△ 3/18(日)20:56 23:56 02:05 04:24
-----07:24 10:23 12:48 15:47

△ 3/19(月)21:43 –:– 02:55 05:27
-----08:26 11:26 14:04 17:03

△ 3/20(火)22:31 00:43 03:42 06:28
-----09:27 12:26 15:18 18:17

☆ 3/21(水)22:48 01:30 04:29 07:29
-----10:28 13:27
 16:33 19:32

凡例:月齢相関に基づく記号
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇ 予備日(平均確率)
 △ 平均以下の日
凡例:文字色の意味
  元々は過去35年間分について磁気嵐によるM6超クラスの発生確率を調査したものですが、
  その後の実績との比較により、ほぼ以下の相関関係が確認できましたので表記に採用しました。
青字は、確率15%以上を表わし、M5クラス発生の可能性があります
緑字は、確率20%以上を表わし、M5~6発生の可能性があります
紫字は、確率30%以上を表わし、M6クラス発生の可能性があります
赤字は、確率40%以上を表わし、M7クラス発生の可能性があります
◆黒太字は「魔のくぼみ」で要注意時間帯を表わします。
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)
では、また。バイバイ

M7.9フレアに伴う磁気嵐シミュレーションについて

今朝3/14「M8.0フレア発生」で、磁気嵐の地球への到達が早ければ 3/16未明だと
お知らせしましたが、ようやく[NASAによるシミュレーション]が出たようです。
(現在は、M8.0→M7.9に訂正されたようです)
このシミュレーションによれば、地球到達は 3/16 17:00頃(JST)で、良く見れば
その前(3/14)にも、コロナホール由来の磁気嵐が来るようです。
磁気嵐解析371
更に良く見れば、磁気嵐の本体がシミュレーション上で、1250万km離れたところを通過
するようですが、この距離は我々の感覚からすると、非常に離れています。
しかしながら、太陽~地球の距離 1.5e8kmに比較すると僅か8.33%の至近距離です。
角度で言えば、ArcTan(0.0833)=4.8deg これも僅か5度弱です。
太陽は、中緯度(平均)では27日で自転していますので、4.8deg/(360deg/27days)=0.36day
0.36*24h=8:36 となって、今回のM7.9フレアがあと9時間ほど早くCMEを放出していれば、
磁気嵐の直撃を受けていた
と言う事になります。
続きは、磁気嵐ロジックにて。

千葉県東方沖の群発地震について

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
昨日3/14の有感地震は、24回と久々の多さでしたので、調査したところ、
それは昨年11/20の29回以来、実に115日(約4ヶ月)振りの事でありました。
また、このうち12回が千葉県銚子近辺を震源とする群発地震でした。
今日一日の、この群発地震の動きを追ってみましたので、ご覧ください。
震度の予測185
何か、幾重もの円を描くように、震源が移って行く様子が見えます。
私が、この群発地震で気に掛けているのは、
昨年の11/1「千葉スロースリップ現象と磁気嵐の再発!」でご紹介した、M6.3に相当する震源域が、
約5日間かけてゆっくり滑るようにずれた位置から 50kmほど北上した領域での発震であることです。
更に、当ブログ創世期まで遡れば、
昨年の5/18「余震はいつまで続くのか?その3(次の歪域)」でご紹介した、震災後の歪み域と併せて
考えていくと、どうも、次の震源域の候補として、茨城南西部~東京直下型が浮かび上がってくる
ように思えてなりません。
今は、全てが私の思い過ごしであることを願うのみです。