余震はいつまで続くのか?その352(磁気嵐スパイラル19)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
ツイートでもお知らせしましたが、
本日7/9 12:00(JST)から地磁気反応を確認しました。
磁気嵐解析558
ご覧のように、見事なまでにBzの動き(-側)と3hの遅延時間を以って、地磁気が反応しております。
以下、磁気嵐ロジック計算結果です。
明日7/10に確率40%近いピーク(M6+対応)があります。

磁気嵐解析559
ご覧のように、「ピーク」は1回、「魔のくぼみ」は2回、そして「急変点」は9回あります。
そして、磁気嵐の影響は7/13深夜まで残ることになります。
これに基づき、予測表を更新します。
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
下 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)
磁気嵐解析560
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
  元々は過去35年間分について磁気嵐によるM6超クラスの発生確率を調査したものですが、
  至近実績との比較により、ほぼ上記の相関関係が確認できましたので表記に採用しました。
◆赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
凡例:月齢相関に基づく記号
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)
◆磁気嵐による地殻歪みは、必ずどこかに蓄積され、今もトリガーを待っています。
私に出来るのは、この後の災害が最小限になるよう祈る事のみです。
I pray for all the worlds.

千島列島でM5.8の地震発生

速報には遅いですが、
本日7/8 20:33(JST)千島列島M5.8(D17km)の地震が発生しました。(USGS)
USGS109.jpg
震源から約100kmの島は、2001年まで気象庁の観測所「得撫島(ウップル島)」がありました。
私の考案した簡易震度計算では、
震央から250km以内で、3千人が震度4相当の中にいました。
一番近い「得撫島(ウップル島)」100km地点でも震度4相当、大きな被害は無いものと考えます。
なお、発生した時間帯は、本日の「急変点」20:35にほぼ一致します。
◆磁気嵐によるエネルギーは必ずどこかに歪みとして蓄積され、ずっとトリガーを待っています。
この後、大きな余震が来ない事を祈ります。
I pray for all the worlds.

現在の超多発フレアの危険度を過去の震災から検証すると

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
本日午後に到達予測の出ていた磁気嵐ですが、ACE観測データからは、その兆候がありません。
予測誤差6hを見ても19:00(JST)までなので、NASAの予測精度が悪かったのか、まだ、これから
来るのか判断に迷うところです。
さて今回は、読者から
現在の超多発フレア先の震災時と比較して如何なものなのか、ご質問がありましたので、
データ分析を試みました。
まずは、現在まで10日間のフレア発生状況をご覧ください。
磁気嵐解析555-direc
既にM6級が2回発生しておりますが、Xフレアの影響は7/9以降と考えます。
次に、東日本震災時のデータです。
磁気嵐解析555-EJPN
前震となるM7.3の3日前から急激にフレアが増え出して、M5フレアが3回あった3日後に
本震M9が発生しておりました。

これは、私の磁気嵐ロジックの検証材料ともなります。
何故ならば、太陽でフレアが発生してから磁気嵐として地球に届くまで2~3日かかるため、
3日というタイムラグを以って発震時期とピタリと一致する訳です。

最後に、ニュージーランド・カンタベリー地震のデータです。
磁気嵐解析555-NZL
ご覧のように、カンタベリー地震の4日前にはM8フレアがあり、ほぼ同時期にロシアやトンガ
でM6超が発生しております。
また、一週間前には、インドネシアM6超が発生し、その2日前にはM8フレアがあります。
以上のように、過去の地震とフレアの関係を見ると、ますます磁気嵐ロジックが理に適っており、
実績からも、その正確さが検証されたのではないでしょうか。

結論として、現在の超多発フレアですが、
その殆どはAR1515黒点群からのものであり、以前、ご紹介したように、非常に多頻度ですが、
地球から見て南下方向へのCMEが多く
、Xクラス以外は、大きな影響は出ないものと考えます。
現に本日到達予定だった磁気嵐も、どうやら回避されるものと考えます。
(最近、NASAのシミュレーション精度が低下している様な気がします)
今回のデータ分析から、新たな知見として、
 フレアの累積値(duration curve)がX5程度を超えてくると、M6クラスの地震が発生している
 ことが見えてきました。これは今後の地震予測に非常に重要なファクターと成りえる知見です。
 今回のご質問を戴いた読者には、感謝の意を表したいと思います。
では、また変化があれば、お知らせ致します。

遂にX1.1フレア発生!地球への到達は?

笑顔 皆さま、お早うございます。
今日、遂にX1.1フレアが発生しました!発生場所は、現在最も活発なAR1515黒点群でした。
磁気嵐解析552
さて、一番気になるのは、このCMEに伴う磁気嵐が地球に到達するのかですが、
まだNASAのシミュレーションは出ていません。
◆そこで、フレアの発生位置と太陽・地球の位置関係で、その可能性を考察しました。
これまでの実績から、X1クラスのCMEでは、拡散角平均は120度程度でした。
これを、X1.1フレア発生時のAR1515の位置に当てがって見たのが、下の図です。
磁気嵐解析553
ご覧のように、残念ですが、ギリギリのところで磁気嵐の端が地球に掛かりそうです。
到達時期としては、直撃で無いので700km/s程度を仮定すると、1.5e8km/(700km/s)/3600s=60h後。
GOES観測値によると、ピークは日本時間で7/7 8:08。その60h後は、7/9(月)20時頃となります。

本日の午後は、7/4M2.3に伴うCMEが磁気嵐となって地球に到達する予測も出ております。
また、変化がありましたら、お知らせ致します。

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その31)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも第31回目となりました。
(昨年末から毎週末に約6ヶ月半続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★海上保安庁のデータに切り替えてから、正解率がグンと上がりました。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週6/29にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20120629WA
この間M4超の地震は23回、内18回が想定範囲でした。正解率78%。(今週も合格です)
予想から外れた5回は、沖合3回、内陸部2回でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
(先週の北海道に加え、南海沖の水温が上昇しております)
水温20120706W
◆今週の注目は、先週から続く北海道に広がる強震度想定域です。
 他に、福島沖、東南海トラフからフィリピン海プレート沿いと、
 九州北部にも強震度想定域があります。

◆偶然でしょうが、原発のある泊、福島、浜岡、玄海は強震度想定域です。
 
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

1 6 7 8 9 10