現在の超多発フレアの危険度を過去の震災から検証すると

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
本日午後に到達予測の出ていた磁気嵐ですが、ACE観測データからは、その兆候がありません。
予測誤差6hを見ても19:00(JST)までなので、NASAの予測精度が悪かったのか、まだ、これから
来るのか判断に迷うところです。
さて今回は、読者から
現在の超多発フレア先の震災時と比較して如何なものなのか、ご質問がありましたので、
データ分析を試みました。
まずは、現在まで10日間のフレア発生状況をご覧ください。
磁気嵐解析555-direc
既にM6級が2回発生しておりますが、Xフレアの影響は7/9以降と考えます。
次に、東日本震災時のデータです。
磁気嵐解析555-EJPN
前震となるM7.3の3日前から急激にフレアが増え出して、M5フレアが3回あった3日後に
本震M9が発生しておりました。

これは、私の磁気嵐ロジックの検証材料ともなります。
何故ならば、太陽でフレアが発生してから磁気嵐として地球に届くまで2~3日かかるため、
3日というタイムラグを以って発震時期とピタリと一致する訳です。

最後に、ニュージーランド・カンタベリー地震のデータです。
磁気嵐解析555-NZL
ご覧のように、カンタベリー地震の4日前にはM8フレアがあり、ほぼ同時期にロシアやトンガ
でM6超が発生しております。
また、一週間前には、インドネシアM6超が発生し、その2日前にはM8フレアがあります。
以上のように、過去の地震とフレアの関係を見ると、ますます磁気嵐ロジックが理に適っており、
実績からも、その正確さが検証されたのではないでしょうか。

結論として、現在の超多発フレアですが、
その殆どはAR1515黒点群からのものであり、以前、ご紹介したように、非常に多頻度ですが、
地球から見て南下方向へのCMEが多く
、Xクラス以外は、大きな影響は出ないものと考えます。
現に本日到達予定だった磁気嵐も、どうやら回避されるものと考えます。
(最近、NASAのシミュレーション精度が低下している様な気がします)
今回のデータ分析から、新たな知見として、
 フレアの累積値(duration curve)がX5程度を超えてくると、M6クラスの地震が発生している
 ことが見えてきました。これは今後の地震予測に非常に重要なファクターと成りえる知見です。
 今回のご質問を戴いた読者には、感謝の意を表したいと思います。
では、また変化があれば、お知らせ致します。

遂にX1.1フレア発生!地球への到達は?

笑顔 皆さま、お早うございます。
今日、遂にX1.1フレアが発生しました!発生場所は、現在最も活発なAR1515黒点群でした。
磁気嵐解析552
さて、一番気になるのは、このCMEに伴う磁気嵐が地球に到達するのかですが、
まだNASAのシミュレーションは出ていません。
◆そこで、フレアの発生位置と太陽・地球の位置関係で、その可能性を考察しました。
これまでの実績から、X1クラスのCMEでは、拡散角平均は120度程度でした。
これを、X1.1フレア発生時のAR1515の位置に当てがって見たのが、下の図です。
磁気嵐解析553
ご覧のように、残念ですが、ギリギリのところで磁気嵐の端が地球に掛かりそうです。
到達時期としては、直撃で無いので700km/s程度を仮定すると、1.5e8km/(700km/s)/3600s=60h後。
GOES観測値によると、ピークは日本時間で7/7 8:08。その60h後は、7/9(月)20時頃となります。

本日の午後は、7/4M2.3に伴うCMEが磁気嵐となって地球に到達する予測も出ております。
また、変化がありましたら、お知らせ致します。