海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その40改)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも第40回目となりました。
(昨年末から毎週末、約9ヶ月半続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★海上保安庁のデータに切り替えてから、正解率がグンと上がりました。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週8/31にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は6回、全てが想定範囲外でした。正解率0%。
◆これは、一体何たることか。9ヶ月半も続いた正解率8割が、いきなり0%!
唯一考えられる理由としては、これまでと発震の条件が大きく変化したのか。
そして、これまでと同じ手法で、次の震源域の画像処理をすると以下のようになり、
先週とほとんど同じ状態となります。(あえて、想定域は書き込みませんでした)
◆これまでの海水温変化を注意深く観察して辿り着いた結論。
この異常事態は、8/22頃から北緯35度より北側の全域(太平洋&日本海)で海水温が高温のまま、
高止まりし、殆ど変化が無かったための様です。
このため、2週間の中では差分も出ず、本来余震域である東日本にも想定域が無かったのです。
以上の理由から、今週は本日の海水温平年差をそのまま掲載する事と致しました。
◆今週は申し訳ありませんが、震源想定域をご提示することが出来ません。
ただ、静観する事と致します。
[9/8 0:40追加]
8/22~9/7の平均から、8/11~8/21の平均を差し引くことで、何とか想定震源域が見えて来ました。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りになりました。
◆今週の注目は、
やはり8週間続く、北海道の内陸部を含む強震度想定域です。
三陸沖りアウターライズも復活して来ました。
◆他にも、福島~茨城沿岸と豊後水道が復活しております。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。