読者の皆さまへ

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
今年も、もう残り僅かとなりました。
日本にとっては、昨年に増して大問題が山積したままの年越しだと思います。
私としては、思考錯誤の中から、新たな発見が多い一年でした。
・NASA-TECの停滞度と次の震源との相関について
・海面高度の変化とプレート内部の構造の対比の解釈
・深発地震と後発地震発生までの遅延特性に基づく予測方法の考案
・海水温変化による次の震源域想定の解析精度向上
・NOAA画像による大気重力波からの次の地震規模と発生時期の想定
 等々
これらの多くは、自分一人の力量では無く、読者からの助言が大きなヒントとなり、
地震予測へ結びける事が出来たものが殆どです。

読者の皆さまには、この場をかりてお礼申し上げます。
これは、前にもお伝えしたと思いますが、私がここまで辿り着けたのも、皆さまのご協力があっての事。
また、自分の身の丈を越えた理論を発見できたのも、勝手に「神託を受けた」ものと解釈しております。
私は持病があり、あまり無理の利かない身体ですが、主治医の忠告を守りながら、
まだまだ何年続くか分からない「天変地異」ですが、このブログ活動を細く永く、
続けて行くと、神に誓っております。
そしてもう二度と、あのよう悲しい震災や津波による多くの犠牲者が、
次に起きるかもしれない震災級の地震で、一人でも多くの大切な命が失われないように、
との切なる想いで、帰宅後の僅かの時間を使って、データ解析をしております。
僭越(せんえつ)ながら、私の発信する情報が、今後の皆さまの防災の一助となれれば幸いです。

そして、折角の情報も、読者の皆さまに伝わらなければ意味がありません。
出来るだけ解り易いよう、図やグラフの説明を入れながら、お伝えすることに努めております。
このまま穏やかな正月を迎えられるのか、
昨年と同様ですが、自分で出した地震予測に警戒しながらの年越しです。

今後も、更に高精度の情報を、出来る限り解り易くお伝えしていきたいと考えております。
どうか、来年もご愛読戴き、どんな些細な疑問でも結構ですので、メッセージを頂戴出来れば幸いです。
よろしくお願い致します。

技術屋のBOPPOより
バイバイ

宮城沖アウターライズM7.3余震からGR則でM8.5の可能性を試算(その2)

12/7(金)17:18 宮城はるか沖でM7.4 震度5弱の地震が発生しました。
 そして、その後の24hでM4超の余震が25回発生していた事から、
 次の日、早速、余震データにGR則を適用したM8.5発生の可能性についてご紹介致しました。
◆私は、311東日本震災の予兆を察知できた、GR則による予測手法の精度を確信しており、
 余震も続いていたことから、12/8時点では最悪の事態を想定した試算としてご紹介致しました。

 その試算結果が年末年始頃を示唆しておりましたが、今回、その期限が間近に迫った事から、
 再度 気象庁一元化データ(12/7~12/28の22日間)から、GR則による今後の見通しを試算しました。
さて、その後の余震ですが、現在までにM3超が501回発生しております。
 また、余震域の断層長から、宇津則により地震規模想定をすると、ほぼM8超となり、
 この想定が、オーダー的に妥当であることについても、検証出来ました。

◆まずは、気象庁一元化データ(12/7~12/28の22日間)と震源のプロットをご覧ください。
震度の予測372GR1
ご覧のように、少しずつ余震間隔は広がっていますが、依然として余震活動は続いております。
◆そして、この余震データをGR則に当てた試算です。
震度の予測372GR2
結論は、当初(12/8)の想定から だいぶ余裕は出た訳ですが、それでも確率50%が来年GW頃、
また、同様に確率97.7%が8月頃と、発生まで1年もありません。
USGS(アメリカ地質調査所)のデータによれば、過去40年間におけるM8.5超の地震は6回で、
平均6.7年に1回の頻度です。
今回の試算では、3σの97.7%が262日なので、6.7回/(262/365)≒約10倍の発生確率
更には、全世界のM5超発震の約20%が国内での発震であることを考慮すれば、その発生確率は
平常時の約50倍とも考えられます。これは正に異常値なのです。
「天災は忘れた頃にやってくる」の言葉そのものの計算結果となった訳です。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。

食品から摂取するC137について [朝日新聞より](福島の統計を修正)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
昨晩から頻発していた環太平洋でのM4超発震の状況ですが、
22時以降は1.5hで6回=15分に1回の多頻度になっており、
今朝6:37(±1h)での発震を心配しましたが、

結果的に5:28栃木北部M3.2震度2で済み安堵。
次の要注意時間帯は、今夜20:54(±1h)で東日本全域が対象です。
念のため、ご注意ください。
さて、12/27に取手市内の子供の心電図異常の増加について掲載しましたが、
今年1/19の朝日新聞から「福島の食事、1日4ベクレル被曝、国基準の40分の1
という記事を見つけましたので、参考にアップ致します。
食事ベクレル
調査は京都大学・環境衛生研究所との共同で、昨年12/4の一日だけの調査で、
サンプル数も全国で53世帯と少ないため、参考程度にしか成らないと思いますが、
やはり、朝日新聞らしい締めくくり方が目に付きます。
最大値を問題視せずに、「平均値で国の基準の1/40以下で問題無い」としています。
しかも、 カリウム40(生体半減期30日)とセシウム137(生体半減期110日)
を同一視するなど、問題を故意に過小評価
しているように思えてなりません。

私ならば、サンプル数が少ない調査ゆえ、リスク側の最大値を問題視して考えます。
福島の17.3[Bq/日]は、先の記事で私が予想した数値とほぼ同じ結果でした。
 これは、約3ヶ月で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 また、次点の11.5[Bq/日]は、約半年で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 26世帯で2世帯は、単純に7.7%の比率に成ります。
 20[Bq/kg]を超えると、6割に心電図異常が発現する事から、7.7%×60%=4.6%
 おおよそ、22人に1人に心電図異常が発現する可能性が考えられます。
関東の10.37[Bq/日]は、個人的にはやや安心できる結果でした。
 しかしながら、約半年で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 16世帯で1世帯は、単純に6.4%の比率に成ります。
 20[Bq/kg]を超えると、6割に心電図異常が発現する事から、6.3%×60%=3.8%
 おおよそ、26人に1人に心電図異常が発現する可能性が考えられます。
関西の0.62[Bq/日]は、うらやましい結果ですね。
 これならば、一年後でも、体重当たり1.5[Bq/kg]以下の安全レベルです。
 
 どうか、西日本と北海道には、これ以上の震災瓦礫を持ち込まないで欲しいと、切に願います。
(注)この結果は、やはりサンプル数が少ないので、参考値としてご覧ください。

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その56)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第56回目を迎えました。
(昨年末から毎週末、1年以上続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週12/23にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20121222WA
この間 M4超の地震は11回、内8回が想定範囲内でした。正解率73%(まぁまぁです)
はずれた3回は何れも深発や海水温変化の無い海域でした。
(この解析手法が不得意とする地震です)
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較して、また全国的に水温が上昇傾向です。

水温20121229W
◆今週の強震度想定域は、
 16週目に突入した、三陸沖アウターライズ。
(更に南北と東に拡大しました)

 (ここは数カ月の前兆があり、遂に12/7にM7超が発生し、次はM8超が危惧されます)
 また、2週目となった北九州西部(拡大)、東南海沖(伊豆諸島寄りに移動)
 新たに、茨城、新潟、能登、日向灘にも強震度想定域が出現しました。

 ★関東南部、北海道西部、青森の強震度想定域は消滅しました。
 今週も全体的に、強震度想定域が日本を取り囲むようにに点在しております。

解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

食品から摂取するC137の蓄積量の推移について [12/27追記]

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
本日の深発連動「要注意レベル」も4:59岩手沖M4.2震度3が最大で済み、ひとまずは安堵。

ただ、明日12/27はパヌアツM6.8との関係から、同規模の国内発震の可能性も確率33%あり、
また、磁気嵐ロジックに対応する発震も1回のみで、過去の実績から、磁気嵐ロジック曲線の
急降下する時間帯でM6級の可能性も明日が該当
する事から、まだまだ気を抜けません。

◆さて本日は、放射能関係について考察しましたので、そのご報告です。
 放射能と食品との関係についてアンテナの高い読者ならば、既にご存知の事かも知れませんが、
 今回は、自分の勉強を兼ねて、グラフを描いてみましたので、ご紹介致します。

◆まず、その前に、ユーリ・バンダジェフスキー氏について、ご紹介致します。
 ユーリ・バンダジェフスキー氏(1957年生まれ、現在55歳)
 ベラルーシ・ゴメリ医科大初代学長であり、1986年のチェルノブイリ原発 事故以来、C137の人体
 への影響を明らかにするために、被曝死亡した患者の病理解剖と臓器別の放射線測定や、放射能
 汚染地域住民の大規模な健康調査、汚染食料を用いた動物飼育実験、などの研究に取り組む。

 この研究は、セシウムなどの放射性同位元素が体内に取り込まれたときの現象と病理学的プロセス
 を解明するとともに、旧ソ連時代からの放射線防護基準を改訂することに寄与した。
 ゴメリ医科大では彼の指導のもと、30の博士論文が作成され、200篇の文献が作成された。
 研究成果は、定期的にベラルーシ国内の新聞、ラジオ、テレビ、国会で報告されている。

-以上、Wikipediaより引用-
◆ユーリ・バンダジェフスキー氏によれば、体重当たり10[Bq/kg]あたりから心電図に異常が
 散見され、20[Bq/kg]を超えると6割に心電図の異常が発現し、50[Bq/kg]を超えると、
 それが9割
となる。
◆現在ドイツは、これを根拠として、小児は4[Bq/日]、大人8[Bq/日]という厳しい規制がある。
 現在の日本の規制値を考えると、全く別次元の大変低い値である。
◆そこで、彼の論文からC137の生体半減期=110日として、実際にグラフ化して見ました。

 まずは、一日あたりのC137摂取量と体内蓄積量の推移のグラフです。(1年間まで計算)
C137-sum.jpg
 次は、体重30kgの小児について、C137の蓄積濃度をグラフにしたものです。
C137-30kg.jpg
 ご覧のように、4[Bq/日]であれば、1年後でも20[Bq/kg]を超えない事が確認できます。
 一方、8[Bq/日]だと108日後、15[Bq/日]では49日後に20[Bq/kg]を超えます。
次は、体重60kgの大人について、C137の蓄積濃度をグラフにしたものです。
C137-60kg.jpg
 ご覧のように、8[Bq/日]であれば、1年後でも20[Bq/kg]を超えない事が確認できます。
 一方、15[Bq/日]だと116日後、20[Bq/日]で77日後に20[Bq/kg]を超えます。
このように、ドイツの規制値は、私も非常に厳しい数値に感じましたが、このグラフを見る限り、
確かにユーリ・バンダジェフスキー氏の研究結果を踏まえれば、当然の値であることが理解できます。

◆しかしながら、果たして今の日本で、これを満足する食品が手に入るかを考えると、残念ながら
 不可能に近い数値ではないでしょうか。
 大人は、一日で約2kgを飲み食いします。
 その内の約1/3を水分と考えれば、今の日本でも、おそらく水だけは1[Bq/kg]が期待出来る
 ので、2kg/3×1[Bq/kg]=0.7[Bq/日]となる。
 問題は食べ物、主食のごはんが10[Bq/kg]として、300g×3食=0.9kgで9[Bq/日]
 残りのおかず、菓子類を20[Bq/kg]として、0.4kg×20=8[Bq/日]
 これらを合計すると、0.7+9+8=17.7[Bq/日]
 これでは、約3ヶ月で体重当たり20[Bq/kg]を超えてしまう事になります。
 (小児は、およそ大人の半分の量とすれば、結果はほぼ同じと考えて良いと思います)
◆厳しい事に、これが現在の日本の現実なのです。嗚呼、ただ、ため息ばかり。

[12/27追記]
昨晩お知らせした子供の心臓疾患が表面化の様相です。
東京新聞によると、茨城県取手市の小中学生1655人中73人に心電図異常、昨年比2.6倍に増加。
一般に、子供の心電図異常は0.7%程度なのに対し、今回はその6.3倍に急増しており、異常値。
早急に対策を取らないと、数年後には、こんなものでは済まなくなる。

プレス取手73人

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