宮城沖アウターライズM7.3余震からGR則でM8.5の可能性を試算(その2)

12/7(金)17:18 宮城はるか沖でM7.4 震度5弱の地震が発生しました。
 そして、その後の24hでM4超の余震が25回発生していた事から、
 次の日、早速、余震データにGR則を適用したM8.5発生の可能性についてご紹介致しました。
◆私は、311東日本震災の予兆を察知できた、GR則による予測手法の精度を確信しており、
 余震も続いていたことから、12/8時点では最悪の事態を想定した試算としてご紹介致しました。

 その試算結果が年末年始頃を示唆しておりましたが、今回、その期限が間近に迫った事から、
 再度 気象庁一元化データ(12/7~12/28の22日間)から、GR則による今後の見通しを試算しました。
さて、その後の余震ですが、現在までにM3超が501回発生しております。
 また、余震域の断層長から、宇津則により地震規模想定をすると、ほぼM8超となり、
 この想定が、オーダー的に妥当であることについても、検証出来ました。

◆まずは、気象庁一元化データ(12/7~12/28の22日間)と震源のプロットをご覧ください。
震度の予測372GR1
ご覧のように、少しずつ余震間隔は広がっていますが、依然として余震活動は続いております。
◆そして、この余震データをGR則に当てた試算です。
震度の予測372GR2
結論は、当初(12/8)の想定から だいぶ余裕は出た訳ですが、それでも確率50%が来年GW頃、
また、同様に確率97.7%が8月頃と、発生まで1年もありません。
USGS(アメリカ地質調査所)のデータによれば、過去40年間におけるM8.5超の地震は6回で、
平均6.7年に1回の頻度です。
今回の試算では、3σの97.7%が262日なので、6.7回/(262/365)≒約10倍の発生確率
更には、全世界のM5超発震の約20%が国内での発震であることを考慮すれば、その発生確率は
平常時の約50倍とも考えられます。これは正に異常値なのです。
「天災は忘れた頃にやってくる」の言葉そのものの計算結果となった訳です。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。

食品から摂取するC137について [朝日新聞より](福島の統計を修正)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
昨晩から頻発していた環太平洋でのM4超発震の状況ですが、
22時以降は1.5hで6回=15分に1回の多頻度になっており、
今朝6:37(±1h)での発震を心配しましたが、

結果的に5:28栃木北部M3.2震度2で済み安堵。
次の要注意時間帯は、今夜20:54(±1h)で東日本全域が対象です。
念のため、ご注意ください。
さて、12/27に取手市内の子供の心電図異常の増加について掲載しましたが、
今年1/19の朝日新聞から「福島の食事、1日4ベクレル被曝、国基準の40分の1
という記事を見つけましたので、参考にアップ致します。
食事ベクレル
調査は京都大学・環境衛生研究所との共同で、昨年12/4の一日だけの調査で、
サンプル数も全国で53世帯と少ないため、参考程度にしか成らないと思いますが、
やはり、朝日新聞らしい締めくくり方が目に付きます。
最大値を問題視せずに、「平均値で国の基準の1/40以下で問題無い」としています。
しかも、 カリウム40(生体半減期30日)とセシウム137(生体半減期110日)
を同一視するなど、問題を故意に過小評価
しているように思えてなりません。

私ならば、サンプル数が少ない調査ゆえ、リスク側の最大値を問題視して考えます。
福島の17.3[Bq/日]は、先の記事で私が予想した数値とほぼ同じ結果でした。
 これは、約3ヶ月で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 また、次点の11.5[Bq/日]は、約半年で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 26世帯で2世帯は、単純に7.7%の比率に成ります。
 20[Bq/kg]を超えると、6割に心電図異常が発現する事から、7.7%×60%=4.6%
 おおよそ、22人に1人に心電図異常が発現する可能性が考えられます。
関東の10.37[Bq/日]は、個人的にはやや安心できる結果でした。
 しかしながら、約半年で、体重当たり20[Bq/kg]を超えるレベルです。
 16世帯で1世帯は、単純に6.4%の比率に成ります。
 20[Bq/kg]を超えると、6割に心電図異常が発現する事から、6.3%×60%=3.8%
 おおよそ、26人に1人に心電図異常が発現する可能性が考えられます。
関西の0.62[Bq/日]は、うらやましい結果ですね。
 これならば、一年後でも、体重当たり1.5[Bq/kg]以下の安全レベルです。
 
 どうか、西日本と北海道には、これ以上の震災瓦礫を持ち込まないで欲しいと、切に願います。
(注)この結果は、やはりサンプル数が少ないので、参考値としてご覧ください。