海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その58)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第58回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年1ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週1/5にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130105WA
この間 M4超の地震は17回、内15回が想定範囲内でした。正解率88%(上出来です)
外れた2回は、海水温変化の無かった福島沖でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較して、また更に全国的に水温が上昇しております。

この解析を始めて1年以上ですが、先週に続いてこの状態は異常です。
水温20130112W
◆今週の強震度想定域は、
 18週目に突入した、三陸沖アウターライズ。
(若干縮小方向)

 (ここは数カ月の前兆があり、遂に12/7にM7超が発生し、次はM8超が危惧されます)
 また、4週目となった北九州西部(再び拡大)、東南海沖(伊豆諸島南方に拡大)
 更に、2週目となった伊勢湾、山陰、青森、北海道の東と西拡大方向。
 再び、豊後水道に強震度想定域が出現しました。

 ★関東(首都圏)、新潟、能登の強震度想定域は消滅しました。
 今週も全体的に、強震度想定域が日本を取り囲むようにに点在しております。

解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ