【試算】ニュージーランド余震データにGR則を当てたM7発生時期について

◆これまで世界各国の震源域について、GR則による試算をしてきました。
本日8/16 11:31JSTニュージーランドM6.5(USGS)が発生し、今もなお余震が続いております。
短期間のデータから、次の本震を仮定して発震時期を想定するのは、当然に誤差が含まれます。
しかし今回は、現在までにM2以上の余震データ160回(NZL-GEONETデータ)を入手しました。
(今回の想定は十分なデータ数が揃っており、ある程度の精度が期待出来ます)
現在までの震源域を次の本震の断層面として「宇津則」からM7.0と想定されます。
USGS299GR1.jpg
◆以下、地震の時系列とGR則のプロットです。
USGS299GR2a.jpg
今回の試算
 時系列のグラフから、M7の発生時期として、なんと3日以内と出ました。
 これは、他に類を見ないほどの逼迫度であると考えます。

 累積確率50%が8/18 12時頃、確率99%が8/20 4時頃
までにある事になります。

これ以降も、更に群発が続くようであれば、再度検討したいと思います。
(注)これは最悪ケースを想定した試算であり、このまま鎮静化の可能性も十分にあります。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。

余震はいつまで続くのか?その502(磁気嵐スパイラル1)

今朝8/15 6時から3hの地磁気反応 (NICT 3計測点で±100nT超) を確認。
磁気嵐解析1050a3
今回はNASAシミュレーションは出ていませんが、M1.5フレア起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率15%台(M5-対応)が、明日8/16昼~17昼まで。
 8/16までの発震実績を記載

磁気嵐解析1050b3a
ご覧のように、「ピーク」は3回、「魔のくぼみ」2回、「急変点」は10回です。
そして、磁気嵐の影響は8/21昼まで残ることになります。
◆本日の深発5回(長野、薩摩、後志ほか)に伴い、
 本日は信頼度90%でM5超発震はありません。
 東日本域 8/16(金),18(日)「要注意」
 北海道東方沖 8/16(金),17(土)「要警戒」
8/18(日)「要注意」
◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1050i
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

X100級スーパーフレアの可能性とその影響

◆太陽面「コロナホール」が拡大中の件について
 SOHO-EIT284で見た現在(やっと27日周期の太陽面の4周期分を確認)
 NASA見解では、太陽活動は前回同様ツインピークで今年後半に極大期を迎え、
 それを前後してスーパーフレア(X100級)が発生する可能性
を示唆している。
sun20130813.jpg
◆至近での巨大フレアとしては、2003/10/28にX17.2が発生している。
 通常、地球まで2~3日掛かる磁気嵐が僅か18hで到達→その速度は2300km/sに達する!
 NASAの2003/10/28の解説記事
sun20031028X17.jpg
◆X100級による磁気嵐なら、裕に5000km/sを超えるだろう
 その場合、X100級の磁気嵐は地球まで僅か8hで到達する
磁気嵐の解説
◆1859年キャリントン・フレアは最大X50級らしい
 オーロラは満月並み、カリブ海でも赤いオーロラが見えたそうだ (以下はオーストラリアでの観測例)
赤いオーロラ
◆しかし、一番の問題は磁気嵐に伴う高エネルギー陽子線で、
 大気圏で宇宙線シャワーが発生し、我々が被爆する可能性がある。
 以下は、カーネル大学によるシミュレーションで、
 地上20kmの大気にたった1個の1TeVの陽子照射によって生成する放射線粒子などの宇宙線シャワー
 αβγ線などの他に、スーパーフレアでは、放射性炭素C13,C14だけでなく、様々な放射性元素や
 中間量子も大量に降り注ぐことになり、一時的に地球全体が放射線で覆われる可能性も。
磁気嵐の解説2
◆更には、人工衛星や地上の電力システム、家電機器類、コンピューターなどの
 ありとあらゆる、電子部品が放射線や強力な誘導電流の影響を受け、全て機能を停止する
 可能性も危惧されている。
 テレビやラジオ 携帯 GPS(車 船舶 飛行機) 銀行ATMなど生活への影響は計り知れない。
◆このスーパーフレアの発生確率は、対数比例し、以下の関係があるらしい。
 X10級=10年に1回、X100=100年に1回、X1000=1000年に1回
 そして、過去の歴史を見る限り、この100年間でX100級が発生したと思われる
 記録が残っていない。

 大自然のスケールは、あまりに巨大すぎる。
 我々の構築してきたシステムなんぞ、一瞬で吹飛ばせる程のエネルギーを秘めている。
 今はただ、それが起こらない事を願うしかない…

余震はいつまで続くのか?その501a (磁気嵐スパイラル-)

◆今夜で磁気嵐ロジックが10%以下となり終息するため、
 深発連動と月齢相関のみの予測表を掲載致します。
◆明日8/14(水)は、深発連動から北海道・東日本「要注意」です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1050h
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その86)

このシリーズも 第86回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もうすぐ2年近くに成ります。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週8/4にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130804WA
この間 M4超の地震は20回、うち11回が想定範囲内でした。対応率55%
外れた9回は、想定域より更に高温または低温側、或いは変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の8割が東日本沿岸に集中しました。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
(今週は、一昨日バヌアツ対応のため8/9にご紹介の解析図を使わせて頂きます)
◆先週から再び一転、太平洋の海水温が上昇しております。
 既に7週間も、非常に変化の激しい状態が続いております。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。
 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20130809W
◆今週の強震度想定域は、
  
12週目の小笠原海域は、はるか東方沖に移動して縮小方向。
  7週目の北海道は、内陸も含み更に若干縮小。
  4週目の三陸アウターは、北海道~茨城沖ではるか東方に移動。
  (ここは数ヶ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されている震源域です)

  4週目の東日本沿岸は岩手~房総沖で、若干拡大。

  3週目の朝鮮半島~大陸側は、縮小方向。
  2週目の首都圏直下は、縮小して継続。
◆房総沖三重合点、北越・中部の強震度想定域は消滅しております。
太平洋南方の広範囲な高温域は、東側半分が4日前から再び海水温が上昇。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅→復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
バヌアツ対応期間8/10~16は、引き続き「強震度想定域」での発震にご注意ください。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

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