余震はいつまで続くのか?その514a (磁気嵐スパイラル-)

◆明朝で磁気嵐ロジックが10%以下となり終息するため、
 深発連動と月齢相関のみの予測表を掲載致します。
◆明日以降も、深発連動から北海道・東日本ともレベル未満です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
磁気嵐解析1052n3
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
国内M2.5+発震が6h×3回停止した件について、現在以下の2つの考えをご提示しております。
①トリプルカウントとして、単純にM6超確率55%が3つ重なり 1-(1-0.55)^3=91%
 図示すると以下の通り、9/30~10/2でM6超確率91%
20130928_6h3.jpg
②2010/12/3,12/9の2回は対応無しだったことから、至近で6h停止時には、最後だけが有効で
10/6~8がM6超確率55%
20130928_6h3b.jpg

毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

福島震源でのGR則によるM7リスク評価について

9/20 2:25 福島浜通りM5.9震度5強から9日が過ぎました。
 いまだ余震は続いており、有感地震だけで15回と成りました。
 今回は、9/20以降の余震データ(M1.5+ N=225)から、GR則によるM7リスク評価を実施しました。
◆まずは、発震状況の時系列データですが、やはり特徴的な動きが続いております。
 一般的に群発余震は、グラフの赤点線の様に逓減するのが通常ですが、
 福島震源では9/26以降、やや群発ぎみで、一向に下がる気配が見えません。
震度の予測435福島GRa
◆そして、以下がGR則を当てた試算結果です。
 今回リスク評価としてM7級を想定し、累積確率50%で2ヶ月、98%で3ヶ月以内でした。
 一番下の時系列累積確率分布によれば、年末年始頃までのM7発生を示唆しております。
震度の予測435福島GRb
◆実は、9/20のM5.9の発生については、今年7/29「福島浜通りの群発地震について その2」の中で、
 7/23 M5.2震度4~1週間データにGR則を適用し、9月中旬までのM6発生を想定してました。
 これは後から気付いた事でしたが、この手法の精度を確信するに十分な事象でした。
次々と嫌なデータが出始めた福島原発(特に福一)だけに、
これ以上の地震は起こらない様にと、ただ々願うばかりです。
(-_-)

◆以下、参考資料です。
 読者から、関東周辺でのプレートの状況についてご質問がありました。
 ご覧の様に、関東(北米P)の下にはフィリピン海Pがあり、その下の太平洋Pとも接しています。
 したがって、関東で70km~90kmのやや深発はフィリピン海Pと太平洋P境界での発震であり、
 10km~30km程度の比較的浅い震源ならば、活断層由来の発震と考えられます。
 関東プレート解説

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その93)

このシリーズも 第93回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週9/22にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130922WA
この間 M4超の地震は17回、うち12回が想定範囲内でした。対応率71%
(先々週と同様に対応率が低下しており、今までに無い変化が出ている可能性も考えられます)
外れた5回は、何れも高温のまま変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は5割でした。
◆さて、約3ヶ月間も続いた、太平洋の高温域が5日前から急激に低下しました。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆ご覧の様に、太平洋南東側で海水温が低下しております。
an_diff0929n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20130929W
◆今週の強震度想定域は、ご覧の様に東日本沿岸が完全に復活しております。
 
14週目の北海道は、西~東部に拡大方向。
  3週目の紀伊半島は、紀伊半島~東南海沖に大幅拡大。
  
2週目の東日本沿岸は、岩手沖~茨城沖大幅拡大。
  7週ぶりに伊豆・小笠原海域に強震度想定域が復活。
◆4週続いた三陸アウター、2週続いた首都圏直下、
  大陸側の強震度想定域は消滅しております。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

【再考】尋常じゃない!無感含M2.5+発震6時間以上停止!

Hi-net記録(無感含M2.5+発震)9/22に7h13m、9/25も6h16mそれぞれ停止しました。
 そして、この停止記録が、何と震災10日前の2011/3/1まで辿る(6h38m)「異常値」であり、
 過去の記録から、9~10日後のM7超発震の前兆である可能性についてお伝えしました。
◆本日、読者から「定量的な説明が不十分ではないか」とのご指摘があり、確かにその通りだと
 感じましたので、更に過去2年間の記録を調査した結果が以下の表です。
M25停止6h超20130925
◆ご覧の様に、必ずしもM7超発震の対応があるとは言えず、対応率も55%でした。
 ただし、今回は短期間に6時間超の停止が連続している事から、仮に1つのM7級発震の前兆を
 捉えたと考えれば、2つの対応日が重複する期間でのM7級発震確率は
、次式で表現されます。
 100%-(100%-55%)×(100%-55%)≒80% → 9/27~10/2
ここに、今回の「異常値」について、私の考えが少々浅かった事をお詫び致します。
しかしながら、「M7級発震リスクが平時より格段に高い事★」はまぎれも無い事実です。(★約7倍)
どうか、皆さま冷静にご準備下さい。
私は、M7級発震の数日前に発生するであろう「前兆★」を見逃さないよう、観測を強化致します。

★通常ならば、本震の2~3前までにM1~2小さい前震(M5~6)に加えて、更に小さい(M4未満)
 群発の発生がシグナルです。

【続】尋常じゃない!無感含M2.5+発震が、また6時間以上停止!

◆9/22、Hi-net記録(無感含M2.5+発震)が12:45~19:58の7h13m停止しました。
 そして、この停止記録が、何と震災10日前の2011/3/1まで辿る(6h38m)「異常値」であり、
 更に過去の記録を確認すると、9~10日後のM7超発震の前兆である可能性について
 お伝えしました。
 9/22+9~10日後=10/1~2に国内で、M7超発震の可能性が示唆されます。
 
◆本日9/25再び、Hi-net記録(無感含M2.5+発震)が9:46~16:02の6h16m停止しました。
 これは、十分に「異常値」であり、同様にして
 9/25+9~10日後=10/4~5も国内で、M7超発震の可能性が示唆されます。
震度の予測434日本20130925a
◆つまり、本日よりダブルカウントが始ったものと考えます。
 これの意味するところが、一つの大規模地震を数日誤差で同時に見ているのか
 はたまた、別々のM7超発震を文字通りダブルカウントしているのかについては、
 申し訳ありません。今の私の手元にあるデータだけでは判断が付きません。
◆しかしながら、私は このブログで「常に最大リスク側」をお伝えしております。
 その訳は「震災級の地震を見逃すリスク」と「予測を外すリスク」を比較すれば、言うに及ばず。
 この考えから、現在2つのM7超発震の前兆を見ている可能性を皆さまにお伝え致します。
◆現在の可能性として、10/1~2と10/4~5に、それぞれM7超発震が示唆されます。
 考え得る震源域は総合的に判断して、北海道東方沖、宮城沖アウター、房総沖(相模トラフ)
 に加えて、トカラ列島や小笠原(小笠原トラフ)も可能性ゼロでは無いと考えます。
どうか、皆さま冷静にご準備下さい。
私は、M7超発震の数日前に発生するであろう「前兆」を見逃さないよう、観測を強化致します。

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