海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その95)

このシリーズも 第95回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週10/6にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20131006WA
この間 M4超の地震は15回、うち11回が想定範囲内でした。対応率75%
外れた4回は、何れも高温のまま変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は7割でした。
◆さて、約3ヶ月間も続いた、太平洋の高温域が先週から急激な低下→上昇と変化しました。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆ご覧の様に、太平洋南東側の低温域は完全に消滅しております。
an_diff1013n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131013W
◆今週の強震度想定域は、ご覧の様に東日本沿岸が完全に消滅しております。
 
16週目の北海道は、東方沖アウターに拡大方向。(三陸沖アウターにも南下)
  4週目の伊豆・小笠原海域は、八丈島海域まで大幅縮小。
◆4週続いた三陸アウター、2週続いた首都圏直下、3週続いた紀伊半島
 東日本域(福島沖~茨城沖)、大陸側の強震度想定域は消滅しております。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その518(磁気嵐スパイラル4)

◆体調不良のため、アップが一日遅れ申し訳ありませんでしたm(_ _)m
一昨日10/9 5時から8hと16時から14hの地磁気反応を確認
(NICT 3計測点で±100nT超/今回は1つ欠測)
磁気嵐解析1053a2
NASAシミュレーションにも無い事から、マイナーフレア(ちょっと大きいですが)起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率30%台(M6+対応)が、今夜10/11深夜まで
 10/14までの実績を追記

磁気嵐解析1053b2e
ご覧のように、「ピーク」は4回、「魔のくぼみ」3回、「急変点」は16回です。
そして、磁気嵐の影響は10/18朝まで残ることになります。
◆本日の深発2回(北海道南西沖、十勝)に伴い、
 東日本域 10/11「要注意」
 北海道東方沖 レベル未満

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。(今回は終息まで9日間もあります)
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1053d
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その517(磁気嵐スパイラル3)

今朝10/9 5時から5hの地磁気反応を確認 (NICT 3計測点で±100nT超/今回は1つ欠測)
磁気嵐解析1053a
NASAシミュレーションにも無い事から、マイナーフレア起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率20%台(M5+対応)が、明朝~10/11まで
磁気嵐解析1053b
ご覧のように、「ピーク」は3回、「魔のくぼみ」3回、「急変点」は11回です。
そして、磁気嵐の影響は10/15昼過ぎまで残ることになります。
◆本日の深発1回(深発統計への対象域無し)に伴い、
 東日本域 10/9,10「要注意」
 北海道東方沖 10/9「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。(今回は終息まで9日間もあります)
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1053c
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その94)

このシリーズも 第94回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週9/30にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130929WA
この間 M4超の地震は20回、うち15回が想定範囲内でした。対応率75%
外れた5回は、何れも高温のまま変化の無かった海域や低温域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は7割でした。
◆さて、約3ヶ月間も続いた、太平洋の高温域が先週から急激な低下→上昇と変化しました。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆ご覧の様に、太平洋南東側の低温域は消滅しております。
an_diff1006n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131006W
◆今週の強震度想定域は、ご覧の様に東日本沿岸が完全に復活しております。
 
15週目の北海道は、東方沖アウターに縮小方向。(やや三陸沖アウターにも南下傾向)
  
3週目の東日本沿岸は、福島沖~茨城沖に大幅縮小。
  2週目の伊豆・小笠原海域は、小笠原~東南海はるか沖まで大幅拡大。
◆4週続いた三陸アウター、2週続いた首都圏直下、3週続いた紀伊半島
  大陸側の強震度想定域は消滅しております。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

150万アクセスありがとうございます

◆皆さま、いつも拙ブログをご覧戴きありがとうございます。
おかげさまで、本日2013/10/5 推定15時頃に「150万アクセスを超えました。
前回100万アクセスのご報告が 今年3/28ですので、約半年で50万アクセスを戴きました。
この場を借りて、皆さまにお礼申し上げます。 何よりも励みに成ります。
カウンター1500,000
ただ、ここ数日来、体調の悪い日が続き、会社を休まざるを得ない状態です。
皆さまには、大変申し訳ありませんが、当面は出来る範囲での更新に成ります。
(ツイートも含む)

◆危険が差し迫った時は、可能な限りお知らせいたします。
申し訳ありませんm(_ _)m BOPPOより

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