台風には「発震抑制効果」がある!

ツイでは既にご紹介しておりますが、ブログにまとめとして掲載致します。
◆まずは、何故このような発想になったのかについてご紹介します。
 既にご紹介の「台風通過後3日以内はM5・震度4以上が7割の確率で発生」
 最新データでは、対応率68%となっております。 (以下は4年間の実績)
台風対応a3
◆そして、仮説として「台風には発震を抑制する働き」が有るのではないかとして、
 過去の台風通過時の発震実績の統計を取ったものが以下です。
 ご覧の様に、台風通過中の発震は明かに抑制されており、311震災前後でもM4or震度3が
 3~6日に1回程度で不変 (2012年に至っては発震回数0回!)
 特に311震災直後は約1/10程度に抑制されているのが、表からも判ると思います。
台風対応抑制効果a2
◆これらの統計結果から確信を得た私は、しばらく「物理的な原理」を考えておりました。
 そして辿り着いたのが、台風底部に「常に内側に向かうダウンフォース効果」であり、
 上から均等に押さえ付けられれば、断層もずれ難いのではないか、と発想した訳です。
台風対応抑制効果b
◆さて、次に定量的な解析に入るのですが、平均的な台風を半径200kmで計算
 まず驚いたのは台風の総エネルギー量が軽くM10を超える事
 最大規模ならM10.5以上! とにかくスケールは想像を遥かに超えておりました。
◆半径200km程度の台風でも、水蒸気などの総質量を計算すると、約1000億トンにもなる。
 これだけの質量が渦を巻きながら数十km/hで動くのだから、M10超も当然かも知れませんね。
◆さて、ここからが本題
 「ダウンフォース効果の源」として台風の到る処で発生している「上昇気流」に着目
 つまり、質量が向きを変える際に遠心力が発生し、その反作用が「ダウンフォース効果」を生む。
◆以下が計算結果で、台風総質量の1/10から「ダウンフォース効果」が発生するとして
 試算値は総質量の約0.04~0.09%だった
 台風の総エネルギーをM10と仮定すればM8以下だが、抑制力としては十分な大きさである。

台風対応抑制効果c

海水温解析による震源域想定 (世界版その1) 検証結果

◆この解析を始めて2年以上が過ぎ、これまでの平均対応率80%です。
 ならば、< 世界版>でもある程度の確度で震源域を想定できるのではないかと考え
 一度、挑戦してみる事にしました。

解説:[海水温度分布の平年差(JAXA)]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    国内での実績では、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
では、拙ブログ初の試み< 世界版震源域の想定>の検証結果です。 (検証期間は10/13~19)
◆強震度想定域のみの、ご提示です。
 (主な震源をインデックス表示しました、地図をクリックすると拡大表示します)
20131012Wrd-A.jpg
解説:強震度想定域でのM5超発震をプロットしました。
   (赤線M5超を示唆)
結果は、フィリピン・パプアM7(含群発)を肇としたM5超発震の震源域の9/10=90%が対応
しており、この解析手法が世界の震源域にも活用できることが判明致しました。
★フィリピンで被災された方々のお見舞いと一日も早い復興、犠牲者のご冥福をお祈り致します十

最近のアクセスで不思議な現象が…

私のブログ歴そのものは、2010/7から始めたので3年以上やっておりますが、
震災後は、プロフィールにもある通り、地震予測を中心にご紹介しております。
◆最近のアクセス解析を見ると、不思議な事が起きていました。
まずは、右サイド下のある世界の国旗ですが、ここに来て急に増えて現在82ヶ国
(IPアドレス解析からアクセス元のサーバー位置を出しているようです)
Visitors20131019.jpg
そして、閲覧者の言語(右上に翻訳ボタンがあります)ですが、日本語以外は5%前後だったのが
先月末から急に増えて、最高は10/12の21.7%で何と1/5以上にも成っておりました!
Visitors20131019a.jpg
ちなみに、9/27までは最高でも8%前後だったのですが、何かあったのでしょうか?
実に不思議です。