余震はいつまで続くのか?その520b(磁気嵐スパイラル-)

◆NASAの予測から、本日の磁気嵐ロジック更新を用意しておりましたが、
 結果的に磁気嵐は回避され、気付けば予測表も本日で切れてしまうため、
 深発連動と月齢相関の予測表を1週間分を掲載致します。
◆明日以降は、深発連動がレベル未満です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1053g4
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
危険重複度の表記 (0~8)
 危険因子:台風通過・大気重力波・磁気嵐(0~3加算)・バヌアツ対応などを加算
震度の予測433n21j3e
  
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その97)

このシリーズも 第97回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週10/20にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20131020WA
この間 M4超の地震は14回、うち13回が想定範囲内でした。対応率93%
外れた1回は、高温のまま変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は9割でした。
◆さて、3ヶ月間半も続く太平洋の高温域ですが至近は急激な低下⇔上昇を繰り返しており、
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えておりました。

 そして毎週、繰り返し「巨大地震の前兆を捉えている可能性」について言及しておりました。
 皆さまご存知の様に、10/26 2:11福島沖アウターライズM7.1の地震が発生した訳です。
◆太平洋南東側の低温域は、先週から戻って来ており、更に拡大中です。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

an_diff1027n.jpg
次の震源域の想定ですが、既に10/24ご紹介の臨時情報の解析図で代替えさせて戴きます。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131024W
◆強震度想定域は、北海道~東日本(含アウター)、伊豆・小笠原~南海と広範囲です。
 
北海道は、北部沿岸、東方沖、サハリンに大幅拡大。

 東日本は、青森東方沖、三陸アウターが完全復活。
 更に、福島~房総まで内陸を含む広範囲に大幅拡大。
 伊豆・小笠原海域は、伊豆諸島+小笠原海域で前回より若干の拡大。
 東南海は、東海沖、四国海盆はるか沖が完全復活。
 大陸側は、ロシア東部内陸を含む範囲が完全復活。(含超深発域)
太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ