千葉・茨城震源域でM7が発生する確率についての個人的検証

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
 今日は午前中通院のため、午後はゆっくりと休養を取っておりました。
昨晩3/14 21:05に千葉房総沖でM6.1震度5強の地震発生があり、現在までの約18hで同震源域では、
有感地震だけでも22回あり、無感地震も含めると35回の余震が発生しております。
1週間ほど前の先週3/10にも茨城北部M5.5震度5弱の地震発生もあり、何となくですが、日本全体の
震源域が活性化してきたような、嫌な予感がしております。
さて、3/4には「首都圏でM7が発生する確率についての個人的検証」と題し、
想定震源域内の至近の地震発生頻度をGR則(グーテンベルグ・リヒター則)を適用して、
首都圏でのM7発生は、10年と待たずに来そうだ。と言う結論をお示ししました。
本日は、
今般の千葉房総沖で頻発している余震を受けて、千葉・茨城震源域での今後のM7発生について、
検証してみたいと思います。
まずは、想定震源域ですが、以下の範囲を設定しました。
千葉茨城Map
これは、昨晩の記事「千葉県東方沖の群発地震について」の中で触れている
震災後に残った歪み域(京都大学防災研究所地震予知研究センター遠田晋次准教授)で、
未だに歪みが解放されていないと思われる範囲を設定したものです。
検討手法は、前回首都圏の検証をした場合と同じです。
まずは、次のグラフをご覧ください。
千葉茨城GR則グラフ
2/1~3/15の44日間で、想定震源域で発生したM2以上の地震はN=1190回でした。
このグラフのデータ期間は44日ですので、年間の発生回数に換算します。(365.25/44=8.3011倍)
以下、想定震源域内でM7が発生する確率として、
-3σ=0.500 → 0.500×8.3011= 4.1506回/年 → 0.24年に1回
-2σ=0.250 → 0.250×8.3011= 2.0753回/年 → 0.48年に1回
-1σ=0.125 → 0.125×8.3011= 1.0376回/年 → 0.96年に1回
±0σ=0.0632 → 0.0632×8.3011=0.5246回/年 → 1.91年に1回
+1σ=0.0317 → 0.0317×8.3011=0.2631回/年 → 3.81年に1回
+2σ=0.0159 → 0.0159×8.3011=0.1320回/年 → 7.58年に1回
+3σ=0.0080 → 0.0080×8.3011=0.0664回/年 → 15.1年に1回
と出ました。
更に次のグラフでは、上の数字を正規分布にしたものです。
千葉茨城GR則正規分布
これで問題の答えが出ました。例えば、このグラフの「てっぺん」に「50.0%,μ=1.9year」とあるのは、
想定震源域でM7が1.9年以内に50%の確率で発生するという意味になります。
同様に「15.9%,-1σ=1.0y」は、1年以内に15.9%の確率で発生するという意味。
結論として、
今回の検証では、想定震源域でのM7発生は、5年と待たずに来そうだと言う事です。
また、1年以内の発生確率も、16%程度はある事も判りました。
これらのことから、確率だけを見れば、その切迫度合いは、首都圏直下型の約4倍以上となります。
ただ、前回も申しましたが、確率論なんて、宝くじでお分かりのように、あまり当てにはなりません。
しかしながら、さすがに今日明日中にM7の発生する確率は、ほぼ0に等しいと思います。
先の震災で、万一の際に最低限必要なものは、皆さまも分ったと思います。
皆さま、今からでも準備を始めてはいかがでしょうか。バイバイ


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