【警戒継続】三陸沖M6の余震データにGR則を適用した今後の想定(その2)

◆これは、昨日 4/2 3:53 三陸沖M6.2震度3★ の余震データにGR則(グーテンベルグ・リヒター則)
 を適用して得られた計算結果から、今後起こり得る最大リスク】をご提示するものです。
 したがいまして、必ず起こる性質のものでは無く、起こる可能性のある事象を示唆するものであり、
 ご覧の皆さまには、危機管理情報】として、ご覧戴きたいと思います。
★一元化データでは、M6.1→M6.2に上方修正されたようです。
※ようやく4/2の気象庁一元化データが出たので、4/1~4/3のM2+データN=77での再計算です。

◆まずは、現在までの発震状況と、プロットです。
 ご覧の様に、現在までにやや収束するような動きが見られますが、この後の動向には細心の注意が
 必要と考えます。(理由は後述にて解説します)
 また、余震域を断層面積として考えた、宇津則からの本震の想定規模はM8超で変化はありません。
震度の予測444aa2
◆そして、GR則プロットと時系列で表したM8の累積発生確率曲線です。
 ご覧のように、発生確率50%は4/14(日)深夜、90%超が4/18(木)午後となり、
 (その1)と比較すれば、随分と逼迫度は下がりました。

震度の予測444bb2
◆機会ある毎に申しておりますが、私は「常に最大リスクを考慮した予測」をご紹介しております。
 それは、予測を外すリスクよりも、災害級の震災を見逃すリスクの方が遥かに甚大との考えからです。
◆全世界でのM8クラスの発生頻度を、2000年を境界として考えた場合、
 1973年~2000年の27年間は16回で0.59回/年であり、
 2001年~2013年の12.3年間は14回で1.14回/年と、至近は約2倍の頻度。
 
 また更に、全世界のM5超発震の約20%は日本国内でコンスタントに発生しております。
 至近ならば、M8クラスは1.14回/年×20%=0.228回/年→4.4年に1回の頻度。
◆然るに、今回のGR則で算出された、
 M8が約20日以内に発生する頻度とは、上記に照らすと、平均の約80倍の発生確率と言えます。
 これは、現在の三陸沖の発震状況が「正に異常値」だとも言えるのです。
◆更に、現在の三陸沖の発震状況と、311震災前の発震状況が非常に酷似している点をご紹介します。
 ご覧の様に、規模が約M1小さい以外は、実に良く一致した動きなのがお判り戴けましたか?
震度の予測444cc2
◆311震災前日までのデータからGR則では10日以内にM9発生を示唆しておりましたが、
 実際は、その翌日にM9が発生しました。
 これはGR則による想定期間の1/10でも発震する可能性がある事を意味します。
 そして、今回のGR則による想定期間は20日以内にM8発生を示唆しておりますが、
 上記を踏まえると、2日後の4/5(金)にM8発生の可能性もゼロでは無い事に成ります。
◆再掲します。
 以下は、想定震源域でM8が発生した場合の予想される震度と津波高です。
 津波高の計算は[東京大学リンク内の津波高の予測]を利用しています。
震度の予測444d
今はただ、皆さまに最大限の備えをお願いし(食料等の備蓄、緊急時の連絡方法や集合場所の確認など)
私は、この想定が外れる事を祈り続けます。


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