海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その91)

このシリーズも 第91回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週9/1にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130908WA
この間 M4超の地震は16回、うち13回が想定範囲内でした。対応率81%
外れた3回は、何れも高温のまま変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は6割でした。
◆約2ヶ月間も非常に変化の激しい状態でしたが、先々週から高温のまま平衡状態です。
◆11週間続く海水温の上昇は、日本周囲ほぼ全域に達っし継続中です。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆先週あった瀬戸内海と北海道北部沿岸の水温低下消滅しております
an_diff0915n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20130915W
◆今週の強震度想定域は、ご覧の様に西日本が急浮上しております。
 
12週目の北海道は、北部~東部で若干縮小。
  2週目の大陸側は、南下して拡大方向。
 約2ヶ月振りに瀬戸内海中心に強震度想定域が出現。
◆12週続いた小笠原、4週続いた三陸アウター、5週続いた東日本沿岸
 2週続いた首都圏直下の強震度想定域は消滅しております。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 (北海道の南東海域に高温域が拡大しつつあり、来週にはアウターライズが復活する可能性も)
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ


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