X100級スーパーフレアの可能性とその影響
◆太陽面「コロナホール」が拡大中の件について
SOHO-EIT284で見た現在(やっと27日周期の太陽面の4周期分を確認)
NASA見解では、太陽活動は前回同様ツインピークで今年後半に極大期を迎え、
それを前後してスーパーフレア(X100級)が発生する可能性を示唆している。
◆至近での巨大フレアとしては、2003/10/28にX17.2が発生している。
通常、地球まで2~3日掛かる磁気嵐が僅か18hで到達→その速度は2300km/sに達する!
NASAの2003/10/28の解説記事
◆X100級による磁気嵐なら、裕に5000km/sを超えるだろう
その場合、X100級の磁気嵐は地球まで僅か8hで到達する
◆1859年キャリントン・フレアは最大X50級らしい
オーロラは満月並み、カリブ海でも赤いオーロラが見えたそうだ (以下はオーストラリアでの観測例)
◆しかし、一番の問題は磁気嵐に伴う高エネルギー陽子線で、
大気圏で宇宙線シャワーが発生し、我々が被爆する可能性がある。
以下は、カーネル大学によるシミュレーションで、
地上20kmの大気にたった1個の1TeVの陽子照射によって生成する放射線粒子などの宇宙線シャワー
αβγ線などの他に、スーパーフレアでは、放射性炭素C13,C14だけでなく、様々な放射性元素や
中間量子も大量に降り注ぐことになり、一時的に地球全体が放射線で覆われる可能性も。
◆更には、人工衛星や地上の電力システム、家電機器類、コンピューターなどの
ありとあらゆる、電子部品が放射線や強力な誘導電流の影響を受け、全て機能を停止する
可能性も危惧されている。
テレビやラジオ 携帯 GPS(車 船舶 飛行機) 銀行ATMなど生活への影響は計り知れない。
◆このスーパーフレアの発生確率は、対数比例し、以下の関係があるらしい。
X10級=10年に1回、X100=100年に1回、X1000=1000年に1回
そして、過去の歴史を見る限り、この100年間でX100級が発生したと思われる
記録が残っていない。
大自然のスケールは、あまりに巨大すぎる。
我々の構築してきたシステムなんぞ、一瞬で吹飛ばせる程のエネルギーを秘めている。
今はただ、それが起こらない事を願うしかない…