「福島浜通り」の群発地震について [その2]

7/23 12:02M5.2震度4から1週間が過ぎても、未だ続いている群発ですが、
 有感地震だけで16回と成りました。
 その後の群発データを加え、GR則の再計算を実施しました。
◆まずは、発震状況の時系列データですが、やはり特徴的な動きが続いております。
 一般的に群発余震は、グラフの赤点線の様に逓減するのが通常ですが、
 「福島浜通り」群発地震では、一向に下がる気配が見えません。
震度の予測434GR1c
◆そして、以下がGR則を当てた試算結果です。
 別添の震源域からM6級を想定し、累積確率50%で1ヶ月、98%で2ヶ月以内でした。
 一番下の時系列累積確率分布によれば、9月中旬までにM6発生を示唆しております。
震度の予測434GR2c
◆これまでの震源分布と予想される震度です。(震源域を断層面として、宇津則からM6を想定)
 計算震度は、福一・福二ともに震度4となっておりますが、福二は距離30kmで震度5弱に近い震度4
震度の予測434GR3
◆読者の中には、私のM6の想定に対して、
 最初にM5.2があって余震も200回以上あったのだから、M6くらいのエネルギー解放は
 もう済んでいるだろう、とお考えになる方もいると思います。(218回分のエネルギー総和M5.205)
 しかし両者のエネルギー比、M6.0/M5.2=10^[1.5*(6.0-5.2)]≒16倍もあるのです。
◆最後に、福島浜通りの過去M5超発震を調査した結果です。
 過去73年間でも僅か20回ほどの発震数で、内14回は311震災以降に集中していました。
 更に311震災前は、1974年から37年間発生がありません!
 これは、M9のエネルギーが今現在も地殻歪みとして残っている証だと、私は考えます。
震度の予測434GR1b
次々と嫌なデータが出始めた福島原発(特に福一)だけに、
これ以上の地震は起こらない様にと、ただ々願うばかりです。(-_-)

余震はいつまで続くのか?その499(磁気嵐スパイラル2)

今朝7/28 4時から4hの地磁気反応 (NICT 3計測点で±100nT超) を確認。
磁気嵐解析1049a2
今回はNASA(ゴダード)シミュレーションにも無く、マイナーフレアかフィラメント爆発起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率20%台(M5+対応)が、明後日7/30深夜まで。
 8/2までの発震実績を追記
(確率20%台での対応発震が無いのが気掛かりです)
磁気嵐解析1049b4
ご覧のように、「ピーク」は4回、「魔のくぼみ」は4回、「急変点」は15回です。
そして、磁気嵐の影響は8/3深夜まで残ることになります。
◆本日の深発4回(上川空知、徳島ほか)に伴い、
 東日本域 7/28(日),29(月)「要注意」
 北海道東方沖 7/28(日)「要警戒」 7/29(月),30(火)「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1049e
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その84)

このシリーズも 第84回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もうすぐ2年近くに成ります。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週7/21にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130721WA
この間 M4超の地震は16回、うち13回が想定範囲内でした。対応率81%
外れた3回は、想定域より更に低温側または温度変化の無い海域での発震でした。
◆M4超の6割が東日本沿岸に集中しました。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
◆先週とまた逆に、日本全域で海水温の逆転現象が発生しております。
 既に1ヶ月以上、非常に変化の激しい状態が続いております。
 これは解析を始めてから1年半の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。
 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20130728W
◆今週の強震度想定域は、
  
10週目の小笠原海域は、伊豆~東方沖に大幅拡大。
  5週目の北海道は、内陸も含み大幅拡大。
  2週目の三陸アウターは、北海道~茨城沖まで大幅拡大し完全復活。
  (ここは数ヶ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されている震源域です)

  2週目の東日本沿岸も青森~銚子沖まで大幅拡大。

  2週目の南西諸島は、東シナ海まで大幅拡大。
  2週振りに房総沖三重合点に強震度想定域が復活。
  初めて朝鮮半島~大陸側に強震度想定域が出現です。
太平洋南方の小笠原~東南海~九州~沖縄本島近海での広範囲な高温域は継続中。
 (上の図では、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅→復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

「福島浜通り」の群発地震について

◆全くの前触れも無く突然 7/23 12:02M5.2震度4から始り
 有感地震だけでも14回と成っている「福島浜通り」群発地震について、
 私としても気掛かりだったので、GR則による調査をしました。
◆まずは、発震状況の時系列データですが、特徴的な動きが見られます。
 一般的に群発余震は、グラフの赤点線の様に逓減するのが通常ですが、
 「福島浜通り」群発地震では、一向に下がる気配が見えません。
震度の予測434GR1
◆そして、以下がGR則を当てた試算結果です。
 別添の震源域からM6級を想定し、累積確率50%で1ヶ月、98%で3ヶ月でした。
震度の予測434GR2
◆これまでの震源分布と予想される震度です。(震源域を断層面として、宇津則からM6を想定)
 計算震度は、福一・福二ともに震度4となっておりますが、福二は距離30kmで震度5弱に近い震度4
震度の予測434GR3
◆読者の中には、私のM6の想定に対して、
 最初にM5.2があって余震も200回近くあったのだから、M6くらいのエネルギー解放は
 もう済んでいるだろう、とお考えになる方もいると思います。(174回のエネルギー総和M5.204)
 しかし両者のエネルギー比、M6.0/M5.2=10^[1.5*(6.0-5.2)]≒16倍もあるのです。
色々と嫌なデータが出始めた福島原発(特に福一)だけに、
これ以上の地震は起こらない様にと、ただ々願うばかりです。(-_-)

余震はいつまで続くのか?その498(磁気嵐スパイラル1)

今朝7/26 5時から7hの地磁気反応 (NICT 3計測点で±100nT超) を確認。
磁気嵐解析1049a
今回はNASA(ゴダード)シミュレーションから、コロナホール起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率20%台(M5+対応)ピークが、明日7/27夜に。
 7/27までの実績を追記

磁気嵐解析1049b2
ご覧のように、「ピーク」は3回、「魔のくぼみ」は2回、「急変点」は12回です。
そして、磁気嵐の影響は8/1午後まで残ることになります。
◆本日の深発4回(東海沖M4、房総、十勝ほか)に伴い、
 東日本域 7/26(金)「要注意」
 北海道東方沖 7/26(金)「要警戒」 7/27(土),28(日)「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1049c
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

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