読者の皆さまへ

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
今年も、もう残り僅かとなりました。
日本にとっては、年追う毎に様々な問題が山積する年越しだと思います。

一方、私の地震予測は、これまで構築してきた各ロジックの精度検証の年だったと考えております。
先の震災では、私の住む茨城県中央部の水戸でも大きな被害がありました。
勿論、自宅マンションも耐震に関わる損壊を受け、修復に半年以上の工事が必要でした。
それでも家族は、幸運にも皆無事で居てくれたことに感謝しながら、このブログを書いております。
これは前にもお伝えしましたが、
私は被災者の一人として、自分に出来る何かは無いものかと思うに至り、
地震学など全く知識の無かった私ですが、これまでの技術屋(エンジニア)としての知見を総動員し、
全ての可能性を排除せず、何とか地震の予測は出来ないものかと奮闘すること、約1年。
現在の地震予測の柱となる、以下の理論に辿り着きました。

磁気嵐ロジック :磁気嵐から地震発生までの遅延特性を統計的に最適化
             M5+発震確率を曲線で示し、重乗するロジック
予測ABロジック:グーテンベルク・リヒター則(GR則)と発震実績との乖離度を数式化
             現在の国内発震ポテンシャルを表わすロジック
海水温解析   :深海超高圧の海水熱伝導率を金属並と考え、海水温変化
             が地殻温度変化を表わすと仮定し、次の震源域を想定
深発連動ロジック:深発地震と後発地震発生までの遅延特性を統計処理し、
             現在のM5+発震確率を予測するロジック

これら4つの理論を組み合わせることで「いつ・どこで・どんな規模」と言う、
地震予測の3要素を満足するお知らせが出来る様に成ったのは、昨年の事です。

そして、これらの理論は、決して自分一人の力量では無く、読者の皆さまからのご質問や助言が
大きなヒントとなり、完成へ結びける事が出来たものが殆どです。
私がこのロジックに辿り着けたのも、皆さまのご協力があっての事なのです。
読者の皆さまには、この場を借り、改めてお礼申し上げます。
おそらく、先の震災による余震は、まだまだ数年~数十年単位で続く事でしょう。
そして皆さまを威かすつもりではなく、過去に学べば、富士山とて安泰とは誰も保証できません。
また、喫緊の対応を迫られている、東南海地震や東京M7+も、いつかは発生します。

そして今想うのは、このブログ(理論)は、神さまが私に「世の為に成れ」と与えてくれた、
私のライフワークであると気付きました。

私は複数の持病があり、あまり無理の利かない身体ですが、主治医の忠告を守りながら、
まだまだ続くであろう「天変地異」に対し、このブログを細く永く続けて行くと神に誓っております。
僭越ながら、私の発信する情報が、今後皆さまの防災の一助となれれば幸いです。
このまま穏やかな正月を迎えられるのか、
昨年と同様、自分で出した地震予測に警戒しながらの年越しです。
今後も、予測精度の向上と、出来る限り解り易い情報発信をと考えております。
来年もご愛読戴き、どんな些細な疑問でも結構ですので、メッセージを頂戴出来れば幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。


技術屋のBOPPOより

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その106)

このシリーズも 第106回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週12/22ご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20131222WA
この間 M4超の地震は14回、うち11回が想定範囲内でした。対応率79%
外れた3回は、高温のまま変化の無い海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は9割でした。
◆さて、4ヶ月間も続く太平洋の高温域ですが至近は急激な低下⇔上昇を繰り返しており、
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えておりました。

 そして、繰り返し「巨大地震の前兆を捉えている可能性」について言及しておりました。
 皆さまご存知の様に、10/26 福島沖アウターライズM7.1の地震が発生した訳です。
 今週は強震度想定域ではなく、12/23関東沖でM5+が発生しました。
◆9週前からの太平洋東側の低温域は、東北沿岸~アウター~日本海に拡大方向。
 東海~関東直下の低温域は、瀬戸内海まで拡大して6週間も続いており、今週も要注意です。

 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

an_diff1229n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131229W
◆強震度想定域は、北海道・日本海~東日本(含アウター)、関東~東海、関西~四国
 北海道は、内陸~浦河沖で先週から縮小方向。

 東日本は、三陸沖~宮城沖アウター、福島で、先週より縮小方向。
 関東~東海 および 関西~四国は、直下域は分断し、縮小方向
 日本海側は、青森沖~山陰沖まで、先週と変化無し。
 沖縄は、南西諸島北沖で、先週より縮小方向。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、北海道以外で急低下。
 三陸アウター・東日本域の強震度域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その533(磁気嵐スパイラル13)

昨晩12/25 22時から2hの地磁気反応を確認 (NICTにて3計測点±100nT超)
磁気嵐解析1053a18
NASAシミュレーションから、マイナーフレア起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率15%台(M5±対応)が、12/26~28
 12/30までの発震実績を追記

磁気嵐解析1053b18b
ご覧のように、「ピーク」は3回、「魔のくぼみ」3回、「急変点」は12回です。
そして、磁気嵐の影響は1/1年明けまで残ることになります。
◆本日の深発6回()に伴い、
 東日本域 12/27~29「要警戒」 12/30「要注意」
 北海道東方沖 12/27「要警戒」 12/28~31「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。 (終息まで9日間あります)
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、房総沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、房総沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、房総沖、沖縄
磁気嵐解析1053t2
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
危険重複度の表記 (0~8+)
 危険因子:台風通過・M5停止・磁気嵐(0~3加算)・バヌアツ対応・GR則評価などを加算
◆最新の危険重複度は、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の危険重複度グラフからご確認ください。

震度の予測433n21n19
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その105)

このシリーズも 第105回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週12/15ご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20131215WA
この間 M4超の地震は14回、うち11回が想定範囲内でした。対応率79%
外れた3回は、高温のまま変化の無い海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は9割でした。
◆さて、4ヶ月間も続く太平洋の高温域ですが至近は急激な低下⇔上昇を繰り返しており、
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えておりました。

 そして、繰り返し「巨大地震の前兆を捉えている可能性」について言及しておりました。
 皆さまご存知の様に、10/26 福島沖アウターライズM7.1の地震が発生した訳です。
 今週は強震度想定域ではなく、12/18鳥島、12/21銚子沖・茨城南部でM5+が発生しました。
◆8週前からの太平洋東側の低温域は、東北沿岸~アウター~日本海に拡大方向。
 東海~関東直下の低温域は、瀬戸内海まで拡大して5週間も続いており、今週も要注意です。

 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

an_diff1222n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131222W
◆強震度想定域は、北海道・日本海~東日本(含アウター)、関東~東海、関西~四国、九州
 北海道は、内陸~浦河沖で先週からやや拡大。

 東日本は、三陸沖~宮城沖アウター、福島で、先週より拡大方向。
関東~東海 および 関西~四国~九州は、直下域が全て繋がり、大幅に拡大】
 日本海側は、青森沖~山陰沖まで、先週より大幅に拡大。
 沖縄は、南西諸島北沖~本島東方沖まで、先週より拡大方向。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近で上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その532(磁気嵐スパイラル12)

今朝12/20 4時から2hの地磁気反応を確認 (NICTにて3計測点±100nT超)
磁気嵐解析1053a17
NASAシミュレーションから、マイナーフレア起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率20%台(M5+対応)が、12/20~21

磁気嵐解析1053b17
ご覧のように、「ピーク」は2回、「魔のくぼみ」4回、「急変点」は9回です。
そして、磁気嵐の影響は12/26朝まで残ることになります。
◆本日の深発1回(遠州灘)に伴い、
 東日本域 12/20,21「要警戒」 12/22「要注意」
 北海道東方沖 12/20,21「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。 (終息まで9日間あります)
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、房総沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、房総沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、房総沖、沖縄
磁気嵐解析1053sa
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
危険重複度の表記 (0~8+)
 危険因子:台風通過・M5停止・磁気嵐(0~3加算)・バヌアツ対応・GR則評価などを加算
◆最新の危険重複度は、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の危険重複度グラフからご確認ください。

震度の予測433n21n18
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

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