読者の皆さまへ
毎度のお付き合いをありがとうございます。
今年も、あと1時間で終わろうとしております。
日本にとって「激動の1年」などと言う言葉では言い尽くせない、大問題が山積したままの年越しです。
私が、この震災に「マンションの理事長」という要職にあったのも天命として、身を粉にして奮闘し、
他の理事の方々や住人代表オブザーバーの方々からのお知恵を戴きながら、
何とか年内にマンション復旧工事の大半を終え、多くの方々から労い(ねぎらい)のお言葉を頂戴出来た
ことに、無事その任を果たせたのだと、自分を褒めてやりたい。
そんな一年でした。
その一方で、私も被災者の一人として、自分に出来る何かは無いものかと、思うに至り、
地震学など全く知識の無かった私ですが、今までの技術者(エンジニア)としての知見を総動員して、
全ての可能性を排除せずに、何とか地震の予測は出来ないものかと奮闘すること、約半年。
前のブログサービスでも多くの読者の方々の応援を戴きながら、時には私の予測手法の高精度化に
つながるヒントや貴重な助言などを頂戴し出来あがったのが、現在の私の予測手法(ロジック)です。
恐らくは、
自分が現在の正論的な地震学を学んでいたら、現在の予測手法は思いも付かなかったでしょう。
そして、今の予測手法(ロジック)には、まだまだ高精度化に向けた改良の余地があり、今後も皆さまに
育てて戴けるものと信じております。
決して、大それた事を言う訳ではありませんが、
私の住むマンションも、大きな被害を受け、全体では数千万の工事費がかかることになりましたが、
それでも大切な家族は、幸運にも皆無事で居てくれたことに感謝しながら、毎日このブログを書いて
おります。
私の仕事の環境も、震災を境に一変しました。
そしてもう二度と、あのよう悲しい震災や津波による多くの犠牲者が、
次に起きるかもしれない大きな余震で、一人でも多くの大切な命が失われないように、
との切なる想いで、帰宅後の僅かの時間を使って、データ解析をしております。
僭越(せんえつ)ながら、私の発信する情報が、今後の皆さまの防災の一助となれれば幸いです。
そして、折角の情報も、読者の皆さまに伝わらなければ意味がありません。
出来るだけ解り易いよう、図やグラフの説明を入れながら、お伝えすることに努めております。
ここで、初心に帰り、これまで辿ってきた地震予測の道筋を確認してみると、
5/18[余震はいつまで続くのか?その6(2/28でM6=100回)]で解説し、私の予測手法の「中核」でもある
グーテンベルク・リヒターの法則(GR則)によれば、震災後24hで発生した余震回数が、
M5クラス99回、M6クラス16回であることから、現在までの経過日数 12/31-3/11=256日で割ると、
M5クラスは約1/2.7で、約3日に1回の発生頻度であり、過去一ヶ月の実績もほぼGR則通り。
M6クラスは約1/17で、ほぼ半月に1回の発生頻度ですが、11/24以来 既に37日間発生がありません。
心配されたZ1,Z2曲線の交点12/25でのM6~7クラス発生は過ぎましたが、予測A,Bともに近日中のM6~7クラスの発生を示唆しております。
また、GR則は、統計的な余震回数も示しており、その精度は 残酷ですが、 歴史が証明済です。
本震M9に対し、M8×1回、M7×10回、M6×100回としており、気象庁の余震実績によれば、
あと残された余震回数は、M8×1回、M7×4回、M6×4回となります。
また、11/7[スマトラ沖地震におけるロジック検証]では、GR則の余震回数の消化に約2年を要したことを検証しました。
このまま、清々しく新年を迎えられるのか、自分で出した地震予測に警戒しながらの年越しとなります。
今後も、更に高精度の情報を、出来る限り解り易くお伝えしていきたいと考えております。
どうか、来年もご愛読戴き、どんな些細な疑問でも結構ですので、メッセージを頂戴出来れば幸いです。
よろしくお願い致します。
技術屋のBOPPOより