お風呂の保温機能について 再考

毎度のお付き合いをありがとうございます。

さて、お風呂の話題が続いておりますが、これまでの計算が感覚論でデータを考えてたので、
技術屋としては、やはり実測データが必要と感じ、昨日我が家のお風呂で実験を試みました。

驚いたことに、
お風呂の落としブタの効果も手伝ってか、お湯がなかなか冷めないのです。
どうやら我が家の浴槽は、断熱タイプ(★)のものらしく、1時間で1℃程度の
冷め方でした。(★浴槽の裏側にウレタン樹脂を吹き付けたもの)

この辺りを考慮して、再度グラフ化したのが下です。
お風呂グラフ3.jpg

これによると、夏場は3時間以上保温にしても、沸かし直しと大差なく、
冬場でも、2時間半は保温の方がコストが優位となりました。

結論として、お風呂の浴槽や、お風呂自体の環境(熱の伝わり方)によって、
使い方が大きく左右されるようです。

いわゆる、シテスムバスタイプは、ほとんどが我が家と同様のものだと
思われますので、保温機能も便利に使って良いようです。

昔ながらのコンクリートやタイル床にスノコを置いて、断熱タイプでなない
浴槽の場合は、前回ご紹介した1時間程度でコストが逆転するので、
使い方は、ご自宅の実態をご検討されると良いかと思います。

度々の修正で分かりにくかったかと思いますが、ご勘弁を。

では、また。

お風呂の保温機能について(修正)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

昨日のお風呂の話題で、
最近のガス給湯機は効率が上がっていて、お風呂のお湯を1℃上げるのに
4円ではなく、2.8円程度になっているそうです。エコ(ECO)なんですね。

そんなわけで、昨日のグラフも少し金額が下がったものとなります。
お風呂グラフ2.jpg

全体のコストは下がりますが、結果は昨日と同じ、保温機能は1時間程度までにして、
それ以上に時間の間隔が開く場合は、保温機能を使用せずに沸かし直した方がお得です。

また、この傾向は、熱源(ガス、灯油、電気など)によらず、お風呂の基本的な構造が同じ
なので、傾向は一緒になると考えられます。

段々とお風呂が恋しい季節となりますが、皆さま参考になりましたでしょうか。

では、また。

お風呂の保温機能について

毎度のお付き合いをありがとうございます。

話題が無かったこともありますが、
だいぶ、書き込みをさぼってしまいました。

さて、今回はお風呂の保温機能について考察してみました。

最近のお風呂は、お湯張りから足し湯、追い炊き機能まで
全て自動でこなす、凄い時代になったものです。

ただ、便利さの裏には多分ムダがあるのではないかと、
ふと思い、今回の考察となりました。

まず、お風呂の温度の様子について、自動運転(保温機能あり)と
何もしない場合のお湯の温度をグラフにしたのが、次のものです。
お風呂計算式.jpg
この計算から、40℃のお湯が39℃に冷める時間が判りました。
したがって、保温機能を使用する場合は、おそらくこの間隔で追い炊きを
繰り返しているものと考えられます。

ガスの場合ですと、標準的なお風呂で、お湯の温度を1℃上げるのに4円かかるようですので、
これを元に、保温機能使用時と、冷めてから沸かし直しした場合のコスト比較をグラフ化しました。
(一人目が入った後、次の人が入るまでの時間を保温機能を使用するか否かの比較をしました)
お風呂グラフ.jpg

結果を見ると、保温機能がコスト上有利なのは1時間程度までで、それ以上は自動運転を切って、
次の人が入る時に沸かし直す方が安いことが判りました。

やっぱり、便利さの裏には落とし穴があるのだと、痛感させられた考察でした。

では、また。

今どれくらいの電気を使っているか計る方法

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
今日は、昨日に引き続き電気ネタということで、電気料金のもととなっている
電気のメーター(電力量計)についてお話ししたいと思います。
皆さん、自分のご家庭で、今現在どれくらいの電気を使っているか、すぐに分かりますか
電気に詳しい方であれば、ホームセンターなどで売っている「クランプ型電流計」で直接
分電盤で測る方法もあります。
ところが、
実は、電力会社の電気メーターで、簡単に電気(電流)を計る方法があるので ご紹介します
ただし、お宅の電気メーターが、丸い円盤がグルグル回っているタイプ限定です。
最新式のディジタル式の場合は使えませんので、あしからず。
まず、電気メーターの正面にある銘板というところの規格値で、真ん中のやや右側にある、
写真のような数値(ここでは500rev/kWh)を確認してください。
この数値は、メーターでグルグル回っている円盤が、ちょうど500回転(rev)すると
1kWh(キロワット時 または キロワットアワー)だと言うことを表しています。
また、1[kW(キロワット)]=1,000[W(ワット)]=10[A(アンペア)]×100[V(ボルト)]
なので、ご家庭の電気を100[V(ボルト)]に固定して考えることにすれば、
1[kW(キロワット)]と10[A(アンペア)]とは、同じ意味となります。
一方、1[h(時間)]=60(分)×60(秒)=3,600[s(秒)]で、1kWh(キロワット時)は、
3,600[s(秒)]×10[A(アンペア)]=36,000[As(アンペア秒)]とも言えて、
これが、例えば 10(秒)で円盤が1回転するとしたら、
36,000[As(アンペア秒)]/500[rev]/10[s(秒)]=7.2[A(アンペア)]
と、計測できる訳です。
さらに、
36,000[As(アンペア秒)]/500[rev]=72/T[s(秒)]となって、
結局、メーターが1回転するのにかかる時間をT[s(秒)]とすると、
今現在の電気(電流)は、72/T[A(アンペア)]ということが判ります。
あと、回転が速すぎる時や、ストップウォッチが手元にない場合は、秒針のある時計を代用して、
10回転する時間を計って、10で割る方法もありますよ。
ちなみに、
1200[rev/kWh] → I=30/T
 600[rev/kWh] → I=60/T
 500[rev/kWh] → I=72/T
 120[rev/kWh] → I=300/T
いかがでしたでしょうか?
では早速、お宅の電流どのくらい使っているか計ってみましょうか?
我が家では、この方法でエアコンとかIH調理器の消費電力を見たりしてます。
少しは、エコライフや低炭素社会に貢献できるかな。。。
下記に、グラフも付けましたので、大体ならこのグラフでも見てとれます。
電気メーター
では、今日はこのへんでバイバイ

同じ誕生日の人

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
最近、
計算とは関係ない書き込みが多いので、そろそろ小出しに行きたいと思います。
さて、皆さんのお子様(小学校とか幼稚園など)でも身の回りでも良いのですが、
同じ誕生日の子(人)が偶然にしては、感覚的に多いような気がしませんか?
今回は、これについて計算してみようと思います。
まずは、簡単のため、同じ誕生月の人がどれほどの確率になるかを考えてみます。
計算方法ですが、まず2人の場合から考えます。
それぞれが違う誕生月の確率は、
簡単に、11/12×100%≒91.67%となりますが、
同じ誕生月の確率は、これの逆なので100%-91.67%=8.33%
となって、ほとんど一緒にならないですね。
感覚的にも、そんな感じかなぁと思います。
では、6人ならどうでしょう
まず最初の2人が違う誕生月の確率は、 11/12
次の3人目は他の2人とも違う月なので、 10/12
次の4人目は他の3人とも違う月なので、  9/12
次の5人目は他の4人とも違う月なので、  8/12
最後の6人目は他の5人とも違う月なので、 7/12
となって、全ての確率を掛け算すると、22.3%となりますが、
同じ誕生月の確率は、これの逆なので100%-22.3%=77.7%
何となく、6人なら感覚的には半分の50%かなとも思いますが、
計算してみると、感覚よりも多いことが分かります。
じゃぁ、12人いたら100%になるのかって?
同じように計算すると、99.995%となって100%にはならないのです。
不思議ですねぇ。
では、同じ誕生日で計算してみましょう
理屈は、誕生月のときと同じです。(閏年は考えません)
では、5人ならどうでしょう
まず最初の2人が違う誕生日の確率は、  364/365
次の3人目は他の2人とも違う日なので、  363/365
次の4人目は他の3人とも違う日なので、  362/365
最後の5人目は他の4人とも違う日なので、361/365
となって、全ての確率を掛け算すると、97.3%となりますが、
同じ誕生日の確率は、これの逆なので100%-97.3%=2.7%
もう、同じ日になるのは奇跡に近いですね
同じ計算を10人でやると、11.7%
       20人なら、   41.1%
       30人なら、   70.6%
       40人なら、   89.1%
       50人なら、   97.0%
となって、人数が増えると飛躍的に確率が増していきます
今の小学校のクラス定員は、最大40人くらいなので、だいたいは90%
の確率で同じ誕生日の人がいるような計算です。
じゃぁ、100人いたら100%になるのかって?
同じように計算すると、99.99997%となって、やっぱり100%には
ならないのです。不思議ですねぇ。
では、今日はこのへんでバイバイ
確率

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