地震と月の引力の関係について

毎度のお付き合いをありがとうございます。
相変わらず、
強い余震が続いておりますが、被災された皆さまには、今後の生活への不安など
さぞかし、ご心痛のことと胸中ご察し申し上げます。
早いもので、あの悪夢から一ヶ月が過ぎました。(余震も千回を超えました)
いやいや、本当のところは、まだ悪夢の真っ最中なのだと思った方が賢明でしょう。
先日のブログで、[巨大地震は、今後も予断を許さない]と題して
今回の東日本大震災とスマトラ沖大地震との共通点についてご紹介しましたが、
地震のデータを見ているうちに、何となく月の影響もあるのではないかと思い、
データ解析を試みました。
すると、
比較的大きな余震が、月の引力が最も影響しやすい月の南中時間を中心として
起こっていることが判りました。
まず、この一ヶ月の地震について、月の位置関係との相関を見てみます。
地震と月の位置.jpg
そして、更に地震の大きさ毎にその分布を見てみると、以下の様になります。
地震と月の位置2.jpg
比較的小さな規模(M4~M5)については、月の位置関係との相関は見られませんが、
M5.5以上のグラフでは、月の南中時刻の前2時間から後4時間の6時間(色を付けた部分)
の間に全体の約50%のエネルギーが集中
していることが判ります。
ちなみに、M6以上では、
本震が月の南中時刻の2時間前で、その後たて続けに大きな余震があったため、
グラフが一点に集中しているものです。
月の引力は海の満ち引きを起こすほどなので、地球への影響力は大きいものです。
過去にも、地震との関連性を試みた論文が存在しているようです。
[月や太陽の引力が地震の引き金に:防災科学技術研究所]
私の解析でも、今回の地震では、確実に相関があるように見えます。
用心にこしたことはありません。
これからは、
月が南に見えたら、強い余震の可能性が大きいことを念頭に、地震への心構えを
してみてはいかがでしょうか?
では、また。