余震はいつまで続くのか?(標準パターン)

毎度のお付き合いをありがとうございます。

今回の東日本大震災に関連して、カリフォルニア工科大学地震研究所所長の
ヒートン氏(Thomas Heaton)が「余震はいつ止むのか?」という問題に対して、
ひとつの興味深いレポートをしているので、ご紹介したい。

今回の本震がM9.0であることから、その余震が当分続くことは容易に想像
できるが、ヒートン氏は、これまでの大地震の統計的な知見から、ある程度の
ヒントを与えてくれている。

-----—以下抜粋---------------------------------------------------
─今回の地震域と日本の地震活動の短期的な将来見通しについては?
M9級の他の地震を見ると、多数の余震が起きている。
平均するとM9の地震に対してM8の余震が1回ある。
今回は実は本震のデータの中にM8の地震が1つ隠れていた。
余震はM7級が10回M6級が100回といった具合に起こるだろう。
それが典型的なパターンだ。
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これに基づき、
これまでの余震のデータを見てみると、本震の29分後に茨城沖でM7.9の余震
があった。願わくば、これがこのリポートでいうM8級の1回であって欲しい。
そして、
M7級は、3回なので残り7回くらい。M6級は、約50回なので残り半分
という結論が見えてくる。

今までの大地震の平均的なデータが、今回の地震にそのまま当てはまると考えるのは、
少々短絡的ではあるが、少なくとも、余震の規模や数で言えば、まだ半分も消化して
いない可能性が大きい
ようだ。

しばらくは、大きな余震があって当然、との心構えが必要であるのは間違いない。

では、また。


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