日本の放射能汚染マップ(嘘の上塗り)

毎度のお付き合いをありがとうございます。
6/19のブログに「関東の放射能汚染マップ」と題して、群馬大の早川由紀夫教授(火山学)が
各自治体の測定した放射線データをgoogle mapにプロットしたものをご紹介しました。
一般的に報道されているよりも、かなり衝撃的な内容(関東の一部が放射線管理区域レベル?)
だったこともあって、この日のアクセス数は1000にも届きそうな反響でした。
ところが、今ごろになってJAEA(日本原子力研究開発機構)が、福一原発事故後2ヶ月間の
周辺住民の累積被ばく線量の試算値を発表しました。
平成23年6月28日 第23回原子力委員会資料 第1-2号、
東京電力福島第一原子力発電所事故発生後2ヶ月間の日本全国の被ばく線量を暫定的に試算
内容は、現在の実測値とは余りにかけ離れた、SPEEDIのシミュレーションを使った推定値として、
1mSvを超える線量に達したのは、福島県東側の一部に限定されるという、およそ信じ難いもの。
SPEEDI.jpg
なぜ今ごろになって、事故後のたった2ヶ月間の推定値を発表する必要性があるのだろうか
どう見ても「大した線量じゃないのに、そんなに騒ぐんじゃないよ」と言わんばかりである。
事実をここまで捻じ曲げた資料を平然と発表する機関など、もう日本に必要ない。
これは、簡単な計算式で大嘘だと判明する。 仮に、その2ヶ月間の平均線量を計算してみれば、
1mSv = 1000μSv → 1000μSv÷24h÷60日 = 0.69μSv/h と出てくる。
私の紹介した、関東の放射能汚染マップ(実測値)を見れば、この程度の線量は関東一円に拡散して
いるのが、一目瞭然だと思います。
更に言えば、
事故から既に100日経過しているのだから、1000μSv÷24h÷100日 = 0.42μSv/h なのである。
つくづく日本のお役人は、国民を愚弄しているとしか考えられない。
(2008年のキャリア制度廃止後も、国家公務員I種の連中は、自分が特権階級と勘違いしているのだろう)
それから、
子どもに対する許容線量上限値が20mSvだなんて、無責任な発表は、いい加減やめていただきたい。
このまま、妊婦や乳幼児、子どもを高線量の地域から避難させずに放置すれば、必ず近い将来、
多くの被爆訴訟が出てくる可能性は、限りなく100%に近いと、私は思います。
そうなってからでは、遅いのです。少なくとも、今の日本政府の対応は不誠実そのものです
では、また。


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