GR則と前兆地震の考察について

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
先日、
世界でM5.5以上の発生の無い空白期間が、2/15~2/22インドネシアM5.6の発震まで約165hあり、
過去10年でも歴代2位の記録となりました。(1位は2006/11/6の181h)
さて今回は、
私の予測理論の根幹を成す「グーテンベルグ・リヒター則(GR則)」の検証と、大規模地震の前兆現象
としての「前震の特徴」について考察
しましたので、ご紹介致します。
なお、地震のデータベースは、いつもお世話になっているUSGS(アメリカ地質調査所)からの引用で、
1973年の地震から検索できます。(貴重なデータが無償で公開されているのは有難いことです)
今回は、1973/1/1~2012/2/20の約39年間のM5.0以上の地震データ(N=63706)を利用しました。
グーテンベルグ・リヒター則(GR則)の検証
この法則は、全ての変動事象は、大きいものほど頻度が少なく、小さいものは頻度が多いという、
至極当たり前の事を言っているのですが、重要なのは、それが指数的に分布していることです。
また、このGR則は、地震や台風などの自然現象に限らず、株価や為替の変動など経済活動についても
適用が可能なようです。
以下の図は、地震規模と発生回数の関係をグラフにしたものですが、見事にフィティングしていますね。
地震規模と発生回数(GR則)
地震におけるGR則は、マグニチュードが1小さくなると発生頻度が10倍になるというものです。
10年毎の分布ではM8以上で多少のバラツキはありますが、概ねGR則に沿っています。
大規模地震の前兆現象としての前震の特徴
M7超クラスの大規模地震では、その前兆現象として、前震に何らか特徴があるのか調査しました。
以下の図は、地震規模と経過時間の関係をプロットしたものです。
ご覧のように、地震規模が大きくなるほど空白時間が短くなる傾向が見て取れます。
(ここでの経過時間とは、その地震の何時間前にM5以上の地震があったかを指します)
地震規模と時間間隔
参考ですが、至近10年は、M8超の巨大地震がその前の30年と比較して格段に多いことが判ります。
更に、詳細な分析をした結果を以下に示します。
以下の図では、1stがM7超の本震を意味し、2nd→3rd→4thは、その前震履歴を指しております。
ちなみに、M7超の地震は、過去約39年間で543回の発生がありました。
まず、前兆現象としての前震の地震規模です。
前兆現象としての前震1
ご覧のように、前震規模は、M5.0~5.4が70%、M5.5~5.9が20%となるようです。
次に、前震からの経過時間です。
前兆現象としての前震2
ご覧のように、本震・前震ともに、5~9hが60%、10~14hが20%となるようです。
以上の分析から、
M7超クラスの前震としてM5クラスの地震が20時間以内に数回発生すると言えそうです。
また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ


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