三陸沖と銚子沖のGR則による今後の見通しについて
3/14 18:09三陸沖M6.8、21:05銚子沖M6.1と相次いでM6~M7クラスが発生しました。
これらの震源域においては、その後も余震活動が続いており、今後の動向が気になります。
そこで、先出のGR則をこれらの震源域に適用して、今後の見通しについて試算してみました。
検討手法は、前回、首都圏・茨城千葉の検証をした場合と同じです。
では、三陸沖から見てみましょう。
これは、本震M6.8以降の余震状況をグラフにしたものです。(3/14-3/17 気象庁一元化データによる)
ご覧のように、本震後3日間で、4回のリバウンドを繰り返しながら、収束する様子はありません。
次に、GR則のグラフです。(本震後78hでM3以上が279回発生しました。)
グラフ右側の黄色い枠内の値は、この震源域でのM8の78hでの発生見込み回数です。
そして、上記の値を年間値に換算し、正規分布にしたものが以下のグラフです。
結果、この震源域では、
M8が約1ヶ月以内に16%、約2ヶ月以内に84%の確率で発生すると出ました。
続いて、銚子沖を見てみましょう。
これは、本震M6.1以降の余震状況をグラフにしたものです。(3/14-3/17 気象庁一元化データによる)
ご覧のように、本震後3日間で、3回のリバウンドを繰り返しながら、収束する様子はありません。
次に、GR則のグラフです。(本震後74hでM2以上が305回発生しました。)
グラフ右側の黄色い枠内の値は、この震源域でのM7の74hでの発生見込み回数です。
そして、上記の値を年間値に換算し、正規分布にしたものが以下のグラフです。
結果、この震源域では、
M7が約3週間以内に16%、約2ヶ月以内に84%の確率で発生すると出ました。
結論として、先出の首都圏、茨城千葉の際と同様の見方をすれば、
三陸沖ではM8が2ヶ月以内に発生し、銚子沖ではM7が2ヶ月以内に発生しそうだとなります。
最後に、
ここで得られた結論は、あくまでも本震後3日間という限られたデータから試算したものであり、
現時点では、多分に誤差が含まれるものと考えますが、
ある程度の誤差を許容しても、年単位ではなく、数ヶ月単位での発生が危惧されます。
この件については、先出の首都圏、茨城千葉と比較すると、ひっ迫度が断然高いと判断されますので、
今後、1~2週間程度の余震データが集まったところで、再度の検証をしたいと思います。
では、本日は、これにて就寝いたします。