311東日本震災はGR則で予見出来たのか?(その2)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
先ほど、22時22分福島県沖M5.2震度4の地震がありました。
震源に近かった皆さま、お怪我はありませんでしたか?
この発震ですが、3/20「予測A,Bロジックの気になる空白(その5)」で予測していた、
3/24にM5.45に符合するものと考えます。
(規模が若干小さいのが気になりますが、1日の遅れは誤差範囲と言う事でご容赦を)
3/24の記事「では、311東日本震災はGR則で予見出来たのか?」では、多くの反響を頂戴しました。
さて本日は、読者の方から大変貴重なご助言を戴きましたので、
本震前の3日間と、その1週間前とでGR則の変化を比較し、予兆の再検証をしたいと思います。
まずは、再度、本震までの前震の動向をご覧ください。
前回、ご提示した計算は、図右側の本震前の3日間でGR則を適用したものでした。
次に、両期間でGR則を比較したグラフです。
ご覧のように、明らかに右側(本震前の3日間)の方が直線の傾斜が緩くなっています。
※この傾斜が緩いほど、直線右側の切片が上がり、大きい地震が起き易いことを表わします。
そして、上記の値を年間値に換算し、正規分布にしたものが以下のグラフです。
左のグラフに比べ、先日ご提示した右側の計算結果は、発生までの期間が約1/10になり、
これだけでも明らかに大地震が目前に迫っていることが、判断出来るものと考えます。
ちなみに、
震災前における日本の大規模地震発生確率は、M8が10年に1度、M9はデータ無しでした。
そう考えると、
例えばM8の左側のデータですら、約1.5ヶ月以内でM8の発生を示唆しているのですから、
既に通常の80倍の発生確率であり、少なくとも本震3~4日前には、関係機関から緊急情報として
大規模地震発生の可能性を発信出来たのではないでしょうか?
結論
東日本震災は、関係機関が危機意識を持って対応していれば、少なくとも本震の3~4日前には、
十分に予兆を察知でき、2日前のM7.3の前震を以って、緊急避難情報を発信できたと考えます。
いかがでしょうか?
私がこの計算に利用したものは、誰でも入手可能な気象庁一元化データのみです。
仕事を終えて、自分の時間を使い、何百億もするスパコンや観測機材など一切ありません。
しかも、一番単純な計算によって、これだけの結果を得ております。
異論のある方のコメントをお待ちしております。