本日の千葉県都市部直下型地震の考察について
毎度のお付き合いをありがとうございます。
今日は、4/29銚子付近で群発化した震源域が一気に60km内房に移動し、
11時54分千葉県北西部M4.2(D80km)震度3
12時01分千葉県北西部M4.0(D80km)震度2
と、千葉県千葉市の都市部のど真ん中で、直下型地震として現れました。
私の考案した、簡易震度計算式によれば、
Log10(10^(1.5*M4.2~M4.0)/(80/5)^2)/1.5 = s2.59~2.40
となり、気象庁計測震度3~2と、実測値ともほぼ一致します。
さて、この4/29~本日までの一連の動きですが、
何れの震源域も、CMT解析で逆断層型(圧縮型)であることから、
押し合う力が逃げ場を失い、歪みが解放されたものと解釈します。
その根拠としては、以下の図で、
国土地理院が公開しているGPSによる地殻変動情報から関東周辺を抜粋したもの。
ご覧のように、
茨城沖を中心として、綺麗な円を描いているのが判ります。
したがって、この円線上では、同様の力が働いていると考えられ、
またいつ、別の震源域でも発震があるかも知れないと言う事です。
防災意識として、次がある事も考慮が必要と思われます。
そして、この図でもう1つ気になるのは、(青矢印で示す)
銚子・鋸山・八王子だけが全く別方向を向いている事ですが、
八王子は立川断層、鋸山は大正関東地震を起こした延命寺断層に近く、
関連性を考えると、今後も注意深く監視する必要がありそうです。
では、また。