海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その56)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第56回目を迎えました。
(昨年末から毎週末、1年以上続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週12/23にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は11回、内8回が想定範囲内でした。正解率73%(まぁまぁです)
はずれた3回は何れも深発や海水温変化の無い海域でした。
(この解析手法が不得意とする地震です)
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較して、また全国的に水温が上昇傾向です。
◆今週の強震度想定域は、
16週目に突入した、三陸沖アウターライズ。(更に南北と東に拡大しました)
(ここは数カ月の前兆があり、遂に12/7にM7超が発生し、次はM8超が危惧されます)
また、2週目となった北九州西部(拡大)、東南海沖(伊豆諸島寄りに移動)
新たに、茨城、新潟、能登、日向灘にも強震度想定域が出現しました。
★関東南部、北海道西部、青森の強震度想定域は消滅しました。
今週も全体的に、強震度想定域が日本を取り囲むようにに点在しております。
解説:強震度想定域とは、
海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。
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関係ないところで申し訳ないですが、私もこの間 "NIED"の強震モニターを気になっていたのですが、今は殆ど動いてなくて、昼間は多少は動いてますけど、この間に比べると以外に落ち着いてますが、それってやっぱり活発的になっていたのでしょうか?それとやっぱり@kirinjisinkenのあのデータが気になって。。。そこまで異常が出ると不思議な感じがして。まぁー、今は穏やかで何よりですけど、気になってます。
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Hiroさま
コメントありがとうございます。
>"NIED"の強震モニターを気になっていたのですが…
強震モニターについては、以下のアナウンスにもあるように、
12/25から観測点を2倍程度に増やしたようです。
http://p.tl/HVbe
特に、首都圏の観測点が多くなっており、いつも微振動を捉えて
いるようですが、よく観察してみると、
主に、東京、名古屋、大阪などの都市部が緑色になっていますね。
これらは、殆どが生活ノイズ(交通、工事、電車など)だと思われます。
実際に、強震モニターをタイムシフトして見てみると、
真夜中は若干静かになっていますよ。
お試しください。
BOPPO
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宇宙全体の自然の法則の中に、陰陽道の法則がある。自然は陰極側と陽極側とに分かれて上手くバランスを保っている。陰極側と陽極側とが混ざり合うと、互いに反発する作用が起こる。
例えば物質には、酸性と塩基性がある。特に強酸性と強塩基性を混ぜると、沸騰や爆発と謂った現象が起こる。また医学では、甘いのと辛いのを食べると、きれやすい性格になると謂うのがある。
海水温による地震も此れと同様の現象が起こると思われる。海水温の温度差(冷温水域と高温水域の間)で地震が発震しやすくなっているのではないか。
温度差の中間より冷温水域側の方で、エネルギーが蓄積されていると僕はこう思いましたが、どうでしょうか?
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Nanoarchaeum
> 海水温の温度差(冷温水域と高温水域の間)で地震が発震しやすくなっているのではないか。
> 温度差の中間より冷温水域側の方で、エネルギーが蓄積されていると僕はこう思いましたが、どうでしょうか?
正に、Nanoarchaeumさんのおっしゃる通りですよ。
解説にも、以下のように記載しております。
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
そして、これまでの発震実績との検証結果を数週間程度見ていただければ、
実際にも この理屈で上手く震源域を予測出来ている事が判ると思います。
では、なぜそう成るかですが、
温度勾配の大きい所では、膨張変化により地殻内に歪みが生じており、
特に、その境界線の低温側では、岩盤の収縮により、ずれ易い条件が揃う
ものと解釈しております。
BOPPO