カナダ・アラスカ境界西沿岸でM7.5の地震発生!

心配していた事が、私の想定よりも遥かに早く発生してしまいました。
ツイートでは、既に速報を出しておりますが、ここに情報を整理しておきたいと思います。

◆本日1/5 17:58JSTカナダ・アラスカ境界西沿岸M7.5/D9.9kmの地震発生
 至近の都市まで100kmで、簡易震度計算ではs4.91で震度5強に近い震度5弱相当
 少なくとも半径200km以内の約6,000人が震度5弱の中。被害が心配されました。

◆地震発生時のUSGSのデータを以下に示します。(この後M7.7→M7.5に下方修正されました)
USGS240.jpg
 私の知る限り一番情報の早い、earthquake-reportによれば、一時アラスカ~カナダ沿岸に
 PTWCから津波警報
が出されましたが、約2時間後に全てが解除されております。
 なお、これまでに、怪我人などの情報は無いようです。

◆この地震で、PTWCより津波情報が出されました。
 津波到達時刻 北海道 翌1/6 1:30JST、関東2:30、九州4:00、沖縄5:00。

USGS240t.jpg
 なお、今回震源に近い10/28カナダ北西部M7.7地震では、ハワイで最大90cmの津波を観測し、
 予測の2倍の津波高
でした。
 また、八丈島で50cm津波(変動幅)も観測されましたが、気象庁は津波注意報を出しませんでした。

◆PTWCによれば、現在までに観測された津波は最大Port Alexanderで15cm。
 M7超でこの程度なのは、今回の震源が横滑り型で津波の起きにくいタイプだった事に依ります。
 念のため各地の津波到達時刻の潮高を示します。(参照:海上保安庁HP/潮汐推算)

USGS240s.jpg
◆上記のグラフでは幸い、各地の第1波到達時刻が比較的潮高の低い時間帯に当たりますが、
 遠方の津波は、反射を繰り返してながら、数時間続きます。

 日本への津波高は最大1m程度と考えますが、これに上記の潮高が加わります。
 沿岸地域の方は、少なくとも第1波到達時刻から5~6hは沿岸に近付かないようにお願い致します。

◆最後に、もう一つ心配な事。
 今回のM7超発生が、これまでの実績から考えて、対応発震が早過ぎた事です。
 過去の実績では、M5超の30h停止後、最短でも3日程度のところ、今回は翌日
 あまり考えたくはありませんが、リスク側を取れば、更にもう一度のM7超の発震
 あるのではないかと
。私の思い過ごしなら良いのですが。


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