海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その59)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第59回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年1ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週1/12にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は18回、内16回が想定範囲内でした。正解率89%(上出来です)
外れた2回は、海水温変化の無かった福島内陸・沖でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較すると、全国的に急激に水温が下がっております。
◆今週の強震度想定域は、
19週目に突入した、三陸沖アウターライズ。(再び拡大方向)
(ここは数カ月の前兆があり、遂に12/7にM7超が発生し、次はM8超が危惧されます)
また、5週目となった九州西部(縮小)、東南海沖(縮小)
更に、3週目となった山陰、北海道の西(縮小)、2週目となった豊後水道
新たに、秋田・新潟境界に強震度想定域が出現しました。
★伊勢湾、青森、北海道東の強震度想定域は消滅しました。
今週も全体的に、強震度想定域が日本を取り囲むようにに点在しております。
解説:強震度想定域とは、
海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。