海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その65)

このシリーズも 第65回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年4ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
【お詫び】
毎週土曜日にご紹介しておりますが、昨日は体調不良のため一日遅れてのアップですm(_ _)m

解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週2/16にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130223WA
この間 M4超の地震は18回、内10回が想定範囲内でした。正解率56%(赤点ですね)
外れた10回は、何れも内陸や海水温変化の無い範囲でした。
この解析が最も不得意とする範囲の発震でした。

そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較すると、日本下半分の強震度想定域が消えております。
水温20130302W
◆今週の強震度想定域は、
 25週目となった三陸沖アウターライズは若干の縮小方向。

 (ここは数カ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されます)
 2週目となった日本海域は拡大方向、根室は沿岸に移動しました。
 3週振りに北海道北部、山形・秋田境界に強震度想定域が出現。
 今週は、強震度想定域が日本の上半分のみとなっております。

◆8週間続いた北海道西側、10週間続いた東海は相模トラフ、
 十勝沖、能登、山陰・四国・東シナ海域の強震度想定域は消えました。

解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (黄M4、紫M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ


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