海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その68)
このシリーズも 第68回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年5ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
【お知らせ】
これからは、毎週日曜日のご紹介にさせて戴きます。
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週3/17にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は11回、その全てが想定範囲内でした。対応率100%(優秀です)
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較して、西日本と北海道の強震度想定域が拡大しております。
◆今週の強震度想定域は、
28週目となった三陸沖アウターライズは中心を東に移動。
(ここは数カ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されます)
3週目の淡路~紀伊~石廊崎は再び拡大、九州南部は東に移動。
また、岩手沿岸は、津軽・青森沖・宮城沖に分散。
2週目となった北海道は内陸を含み大きく拡大、北九州も同様に拡大。
日本海域・山形・秋田境界の強震度想定域は消滅しております。
解説:強震度想定域とは、
海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
(黄M4、紫M5超を示唆)
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。