福島沖アウターライズM7について

◆昨晩10/25 2:11発生の福島沖M7.1/D10km最大震度4
 一時は東日本沿岸に津波情報も出され騒然としましたが、幸いにして津波は最大でも
 宮城県鮎川0.3mで、被害も最小限で済み安堵しております。
◆これで『予測ABロジック』はオールリセット、予測より8日早い対応発震でした。
 当面は、本震M-1の最大余震M6前後が未だですので、そちらの注意喚起をお願い致します。
 次の特異点ですが、早速12/19 M7.2を示唆しておりますので、まだまだ気は抜けません。現在の予測ABロジック20131026am
◆さて今回の地震ですが、以前から発生が予想されていた「アウターライズ地震」でした。
 アウターライズ地震とは、日本海溝より東側の太平洋プレート内で発生する地震の総称ですが、
 特徴として、大規模地震(M7超)に多い逆断層(圧縮型)ではなく、正断層(引張型)となる可能性
 の大きい事が挙げられます。
◆それは、プレートが沈降することで、常に地殻が引っ張られている事に依りますが、正断層が危険
 なのは、逆断層は断層が押し上げられ「グイッ」とずれるのに対し、正断層は両側から引っ張られ
 「ドシンッ」と落ちる格好となり、震度の割に津波が大きい特徴がある事
です。 
◆今回のM7が「東日本震災の2日前に発生した前震と同じ可能性はないのか?」と読者から質問が
 多く寄せられております。
 私は「予測ABロジック」が過去のM7超発震を全て的中させている事から、このロジックを信頼
 しており、今回が本震であると考えております。
◆念のため、今回のM7.1が本震か前震かを宇津則から確認してみました。
 宇津則は断層長L[km]と余震面積S[km2]から地震規模見込値を想定するものですが、
 結果として、宇津則からはM7.1~M7.3が想定され、今回が本震と考えられます。
震度の予測433n21k2
◆さて、NASA(ゴダード)シミュレーションによれば、今夜からX級の磁気嵐が地球到達する予測
 があり、更に10/28にも第2波も予測されております。
◆参考ですが、今後の発震危険度を数値化してみました。
 危険因子:台風通過(3日以内M5が7割)・大気重力波・X級磁気嵐2回(0~3加算)から重複度を試算
 最大6が10/29~30、5が10/28,11/1、4は10/27と出ました。
 この危険度については、指し当たり、今回M7の最大余震M6を示唆するものと考えます。
震度の予測433n21j3d
◆今回の様に震源が遠い場合(沿岸から300km以上)、津波に対する避難の要否判断は、震度では無く
 マグニチュードで判断するのが最善です。

 M6級では超浅発でも10cm程度の海面変動ですので、一般的な津波避難基準の1m程度となるのは
 以下のグラフの様に、M7級以上と考えて差し支えありません。
津波とマグニチュード
◆最後に、福島沖アウターライズM7.1の地震波を強震モニターで3分間観察(約16倍速で再生)
 地震波は約1分半で九州に到達、やはり凄かった → YouTube
038.gif
この後も災害級の地震が来ないことを祈ります。
万一、その時が近付いたら、私の持つ各ロジックから必ずや、前兆をお伝えできる様
努力致しますので、皆さまには、いつでもスタンバイ出来るご準備をお願い致します。
技術屋のBOPPOより


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