滋賀県北部地震/M7級を想定する

滋賀県北部地震
 今月になって、長野県北部と比べれば規模こそ小さいものの、「滋賀県北部」で有感地震が5回発生
気象庁1926年からのデータを確認すると、これほど短期間に5回連続して発生したのは初めての様です。
 なお、宇津則によれば、中心付近の震源でM6.3、震源域全体ではM7.3相当と計算されます。
20141127滋賀M73GRa
京都南部~滋賀県北部地震
 今回の震源域周辺には「三方・花折(みかた・はなおれ)断層帯」と呼ばれる、琵琶湖の西側に沿って、M7級を繰り返している震源があり、
筆者が確認した範囲で、734年~1854年の間にM7級が8回発生しており、平均周期は約160年
前回1854年から160年後が、偶然にも2014年なのです。
11/25を境として発震状況が急変
 以下、発震状況をプロットしたものですが、11/25を境として発震状況が急変している様子が伺えます。
発生頻度で比較すると、1日あたり 4.4回 ⇒ 11.5回 で約3倍にもなっています。
GR則(グーテンベルグ・リヒター則)
地震に代表される離散的自然現象は、そのエネルギーと発生頻度を両対数軸で表すと
ほぼ直線的に近似される、というものである。
 それぞれの期間毎にGR則を適用した試算では、平均発生間隔(累積確率50%)が約1/5以下になっているのが判ります。
20141127滋賀M73GRb 
M6.3,M7.3の発生時期推定
 以下、当該震域でGR則から予想されるM6.3,M7.3の発生時期の比較ですが、
左側では年単位スケールなのに対し、右側では数ヶ月スケールになっております。
20141127滋賀M73GRc 
最大震源域からM7.3を想定すると、
 6月で50%、7月で84%、8月末までに98%

 この計算結果は、筆者が試算として計算したものであり、実際の地震発生時期を確定する性質のもので無い事だけは是非、ご理解のうえご覧いただきます様、よろしくお願い致します。
※この地震想定の一つの判断材料として、今後2週間(12月中旬頃)でM4級、1ヶ月(年内)でM5級の発震があれば、ほぼ、GR則どおりの発震状況だと考えられ、M7.3発生が現実味を帯びてきます。
◆参考程度ですが、地震発生時の被災規模を試算しました。
 該当地域の皆さまには申し訳ありませんが、発生すれば「ほぼ壊滅的」である事は見て取れます。
 ※以下は平均値を提示するもので、実際は地盤状況により前後すると考えます
20141127滋賀M73GRd
◆地震の様な自然現象が、統計学の予測通りに発生するとは、元々筆者も思ってはいないが、
 ある程度の指標にはなり得ると思われるので、今からでも出来るだけの準備を進めてみては
 いかがでしょうか?


One comment

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    某串田さんもこのあたりのことを書いていたので注目します。

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