海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その51)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第51回目を迎えました。
(昨年末から毎週末、約11ヶ月半続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  8月から約3ヶ月も継続した北緯35度線から北の高温状態が解消されましたので、
   今週から従来の演算方法に戻す事と致しました。

  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週11/16にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
★今週から、このシリーズの掲載を土曜日とさせていただきました。
水温20121116W11dA
この間 M4超の地震は23回、内20回が想定範囲内でした。正解率87%(上出来です)
はずれた3回は何れも関東内陸の地震でした。(この解析手法が不得意とする地震です)
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
演算方法を元に戻したため、先週の想定とは随分変化が見られます。
(全体に拡大方向です)
水温20121124W
◆今週の注目は、
 12週目に突入した、三陸沖アウターライズの強震度想定域です。
 (ここは数カ月前から前兆があり、もし発震したらM7超の震源になると見ております)
 また、日本海や東南海、九州南西部、沖縄にも強震度想定域が出現しております。
 ★北海道の内陸部を含む強震度想定域は、今週から消滅しております。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

次の磁気嵐の到達予想について [11/24 13:00現在]

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、11/22(木)にご紹介した
11/20 4:20JST発生のM1.6フレアと11/22 0:19JST発生のM3.5フレアに伴う磁気嵐の予測について、
現在の各観測値の状況と今後の見通しをお知らせ致します。

以下は、既にご紹介のM1.6-CME地球到達時のNASAシミュレーション結果です。
◆到達予想日時 M1.6-CME11/24 3:00JST、M3.5-CME11/24 15:00JSTでした。磁気嵐解析859
◆前兆現象のプラズマ圧縮を観測してから11h、ACE太陽観測衛星データが磁気嵐を捉えました。
 ご覧のように、11/24 6:10JSTから、太陽磁場Bz,プラズマ密度,プラズマ速度が急変しております。
 これまでの経験では、急変3h後の9時頃までに本格的な地磁気反応が出ると想定していました。

磁気嵐解析865
◆現在のところ、ご覧の様に磁気嵐ロジック対象レベル(3観測点で100nT超)には至っておりません。
 おそらくは、このまま一旦終息し、次のM3.5-CMEを待つ事になると思います。

その理由は、
ACE太陽観測衛星データ「高エネルギー陽子放射」が、今朝7時に「ストンッ」と落ちた為です。
こんな事もあるのかと、初めての経験です。

磁気嵐解析864
では、次のM3.5フレアに伴う磁気嵐の観測値を継続監視致します。