【緊急速報】海水温解析による次の震源域想定について(その96a)

◆このシリーズでは、通常毎週末に次の震源域想定と前回の検証記事をご紹介しておりますが、
 昨日ご紹介の「予測ABロジック」と「大気重力波」が揃ってM7級を10月末~11月初旬を示唆
 している事から、【緊急速報】として、今日現在の震源域想定をご紹介するものです。
 通常の想定期間は1週間なので、10/25~10/30ですが、過去実績から10日間程度は
 有効と見なせる様ですので、今回の想定期間を10/25(金)~11/3(日)と致します。

解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

◆さて、3ヶ月間半も続く太平洋の高温域ですが至近は急激な低下⇔上昇を繰り返してます。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆本日までに、更に太平洋南東側の低温域が広がってきました。
an_diff1024n.jpg
そして、今回の震源域想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131024W
◆強震度想定域は、北海道~東日本(含アウター)、伊豆・小笠原~南海と広範囲です。
 
北海道は、北部沿岸、東方沖、サハリンに大幅拡大。

 東日本は、青森東方沖、三陸アウターが完全復活。
 更に、福島~房総まで内陸を含む広範囲に大幅拡大。
 伊豆・小笠原海域は、伊豆諸島+小笠原海域で前回より若干の拡大。
 東南海は、東海沖、四国海盆はるか沖が完全復活。
 大陸側は、ロシア東部内陸を含む範囲が完全復活。(含超深発域)
太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

予測ABロジックと大気重力波の重なり

◆昨日と本日の発震の少なさと間隔の長さから
 現在の特異点(AB差0.25)が更に早まり、11/03最大M7.3の想定です。
現在の予測ABロジック20131023pmb
 なお、当ロジックは2011/10/22完成以降、これまでM7超発震を一度も
 外しておりません。
◆10/12の「大気重力波」からM6.7±0.5,10/30±3d=10/27~11/2が想定されます。
 奇しくも「予測ABロジック」は11/3±3d=10/31~11/6で、全く異なる2つのロジックが
 ほぼ同時期を示唆しております。
◆これほど短期間に「予測ABロジック」の特異点が急激変化するのは初めての事です。
 まるで、確実な発震時期を示唆するように思えてなりません。
 今月末~来月初旬は特に要注意期間と考えます。
 震源域候補は「海水温解析」で1週間前にご提示できます。
◆ただ、現時点でM7震源と成り得るのは以下を考えます。
 北海道東方沖、東日本アウター、房総沖
確実な地震予測手法は、現時点で存在しません。
 私からの情報は、全て過去データを解析して得たロジックの可能性をご提示するものです。
 皆さまには、どうかお含み置き下さい。

余震はいつまで続くのか?その520a(磁気嵐スパイラル6a)

◆NASA(ゴダード)シミュレーションから、今後しばらくは磁気嵐の到達も無く、
 静穏が続く見込みであり、磁気嵐ロジックも10/23夜には終息するため、
 深発連動と月齢相関の予測表を追加して1週間分を掲載致します。
◆今日と明日は、深発連動から北海道「要警戒」です。
 (本日10/21 12:33十勝南部M4.6震度3が発生しております)
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1053g2
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
参考1:大気重力波による想定
 10/12のTerra/NOAA衛星画像で、大陸側にも広がる総面積185万km2の広大な大気重力波を確認
 総面積との経験式から、M6.7±0.5,10/30±3d=10/27~11/2が想定されます。
 (この場合の震源域候補は、大気重力波の重心に近い日本海側の可能性が高いと考えられます)
20131012雲a
参考2:台風通過後3日以内のM5超or震度4発震7割
 過去3年間の統計ですが、現在の対応率は68%と無視できない高確率です。
 仮に、台風27号の通過が10/26の場合、3日以内は10/27~29が該当期間となります。
台風対応a3
 
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その96)

このシリーズも 第96回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もう2年を過ぎました。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
    深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
    ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
    実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
    実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週10/13にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20131013WA
この間 M4超の地震は15回、うち12回が想定範囲内でした。対応率80%
外れた3回は、何れも高温のまま変化の無かった海域での発震でした。
◆M4超の東日本集中度は9割でした。
◆さて、3ヶ月間半も続く太平洋の高温域ですが至近は急激な低下⇔上昇を繰り返してます。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。

 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

◆今週は、再び太平洋南東側の低温域が戻ってきました。
an_diff1020n.jpg
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20131020W
◆今週の強震度想定域は、ご覧の様に東日本沿岸が完全に復活しております。
 
17週目の北海道は、僅かに東方沖を残すのみ。(三陸沖アウターにも南下)

  5週目の伊豆・小笠原海域は、八丈島+小笠原海域まで大幅拡大。
 2週振りに東日本域岩手沖~茨城沖が復活。
◆4週続いた三陸アウター、2週続いた首都圏直下、3週続いた紀伊半島
 大陸側の強震度想定域は消滅しております。

太平洋・日本海の広範囲な高温域は、沿岸付近では上昇したまま平衡状態。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅⇔復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

台風には「発震抑制効果」がある!

ツイでは既にご紹介しておりますが、ブログにまとめとして掲載致します。
◆まずは、何故このような発想になったのかについてご紹介します。
 既にご紹介の「台風通過後3日以内はM5・震度4以上が7割の確率で発生」
 最新データでは、対応率68%となっております。 (以下は4年間の実績)
台風対応a3
◆そして、仮説として「台風には発震を抑制する働き」が有るのではないかとして、
 過去の台風通過時の発震実績の統計を取ったものが以下です。
 ご覧の様に、台風通過中の発震は明かに抑制されており、311震災前後でもM4or震度3が
 3~6日に1回程度で不変 (2012年に至っては発震回数0回!)
 特に311震災直後は約1/10程度に抑制されているのが、表からも判ると思います。
台風対応抑制効果a2
◆これらの統計結果から確信を得た私は、しばらく「物理的な原理」を考えておりました。
 そして辿り着いたのが、台風底部に「常に内側に向かうダウンフォース効果」であり、
 上から均等に押さえ付けられれば、断層もずれ難いのではないか、と発想した訳です。
台風対応抑制効果b
◆さて、次に定量的な解析に入るのですが、平均的な台風を半径200kmで計算
 まず驚いたのは台風の総エネルギー量が軽くM10を超える事
 最大規模ならM10.5以上! とにかくスケールは想像を遥かに超えておりました。
◆半径200km程度の台風でも、水蒸気などの総質量を計算すると、約1000億トンにもなる。
 これだけの質量が渦を巻きながら数十km/hで動くのだから、M10超も当然かも知れませんね。
◆さて、ここからが本題
 「ダウンフォース効果の源」として台風の到る処で発生している「上昇気流」に着目
 つまり、質量が向きを変える際に遠心力が発生し、その反作用が「ダウンフォース効果」を生む。
◆以下が計算結果で、台風総質量の1/10から「ダウンフォース効果」が発生するとして
 試算値は総質量の約0.04~0.09%だった
 台風の総エネルギーをM10と仮定すればM8以下だが、抑制力としては十分な大きさである。

台風対応抑制効果c

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