東日本大震災での震度7の疑問
毎度のお付き合いをありがとうございます。
先日ご紹介した、
ハーバード大学[地球惑星科学]石井水晶准教授とEric Kiser氏による単純震源遡及法
による解析では、東日本大地震の断層破壊進行の様子が非常に複雑な過程を経ている
ことが、手に取るように分かります。
私が以前から疑問に思っいてた、
震度7を記録した地域が宮城県栗原市と福島県いわき市の2箇所に点在している理由
についても、見事に理解が出来ました。
今回の地震で震央とされている宮城県沖は、あくまでも断層破壊進行の発生点(始点)
であって、断層の重心ではないということが、まず一つ。
再度、断層破壊進行の過程を見ると、まず今回の震央とされる宮城県沖から牡鹿半島
に向かって進行し、その後福島県いわき市の沖合まで南下して、数秒の間をおいてから、
茨城県の海岸線から離れた東方沖へ移ります。これが断層破壊の終点となりました。
もし仮に、
茨城県の海岸線にも断層破壊が南下していれば、おそらく東海第二原発も福島原発と
同じ運命になっていたに違いないでしょう。
本当に、不幸中の幸いとしか言い様がありません。。。
また、2氏によれば、この地震では25分間にM6以上の地震が10回確認でき、
全ての地震のエネルギーを足し合わせると、総合M8.8になります。
この値は今回解析での単独M8.4より0.4ほど高くなります。
本震Mを、気象庁とアメリカ地質研究所から発表されたM9.0を基準に考えれば、
誘発地震と本震直後の大きな地震がすべて一度に起こったとすれば、超本震の
マグニチュードは最高でM9.4と考えることも出来ます。
先の菅総理の記者会見で、
中部電力の浜岡原発について、即時の停止要請がされたました。
これを国民の信頼を取り戻すためのパフォーマンスと揶揄するメディアもあるようですが、
もう、福島原発事故の二の舞は絶対に許されません。
私は、これは菅総理の大英断であると思います。
根回しが無いとか、不器用だとか言ってる場合じゃないのですよ
では、また。