予測ABロジック考
◆予測A,Bロジックの考え方に付いて、
4/29の記事「予測ABロジック考」で、ある読者からの助言から、
ブログ冒頭 「現在の予測ABロジック」を [東日本域のみリセット] と [全リセット] の2パターン
ご紹介しいる事の理由をご紹介しました。
そして、その後約1ヶ月間に亘り、プロットの推移を見守って来ました。
やはり、下段 [全リセット] の方が実績に則していると結論いたしました。
◆特に注目戴きたいのは、丸で囲った①と②のプロットと予測ABロジックの関係です。
①プロットのフィット感はご説明の必要は無いと思いますので、②について解説しますと、
上段の[東日本のみリセット]では、5/21の石垣島近海M5.9が全く予期出来ていないのに対し、
下段の[全リセット]では、予測Aの下限で予測範囲に入っているのが判ると思います。
◆予測ABロジックを考案した当初は、311震災M9を起点に、東日本域での余震規模について、
[GR則に沿って下降する地震ポテンシャル]と[実際の発震状況の差分]から予測される
次の発震規模が示唆出来るように最適化計算しておりました。
◆しかしながら、改めて現在の予測ABロジックを2つ見比べれば、
予測精度は完全に[全リセット]が優勢であるのは歴然です。
然るに、今後の予測ABロジックは[全リセット]のみを掲載したいと思います。
◆さて、気になる予測ABロジックの延長線ですが、ご覧の様に、
現在までの発震実績を入力した処で、7/31(水)にM7.87を示唆しております。
◆前回も例としてお話しさせて戴きましたが、この予測ABロジックの特異点(AB差0.25)は、
昨年12/7三陸はるか沖M7.3を3週間前に誤差4日で示唆した優秀なロジックです。
参照記事 → 2011/11/17の記事 「【再考】予測A,Bロジックの延長線について」
◆問題は、その[M7超の震源がどこか?]ですが、残念ながら、現在の処は不確定です。
ただ、それだけのポテンシャルを持つ震源は、おのずと限られて来ます。
可能性としては、北から北海道東方沖(釧路沖)、三陸~福島~茨城沖のアウターライズ域
小笠原の日本海溝沿いの東方沖、そして、東南海域が最有力候補だと考えます。
他にも、伊勢湾、若狭湾、能登半島沖、日向灘、沖縄、石垣などもありますが、
こちらは発震実績が少なく、まだ私のロジックに組み込めないため、外させて戴きます。
◆ひとつ大事なセオリーとして、
M7超~M8級の発震には、ほぼ確実に前兆が伴うものと考えます。
これは、過去の発震状況を見ても然り、突然のM8発震は非常に特殊で稀な事象であります。
そして、比較的判りやすい前兆現象であり、311震災時もそうでしたが、2日前の前震です。
規模は、本震のM1~2小さいもので、311震災時は三陸沖M7.2で▲M1.8でした。
◆以上の事から、結論として
もし、上記の震源候補でM6が来たら、2日後を目安にM7超~M8級の本震を疑って下さい。
【その時は、私からも、必ずや情報発信が出来るものと確信しております】
では、また変化があれば、お知らせ致します。
BOPPOより