海水温解析による震源域想定 (世界版その1) 検証結果
◆この解析を始めて2年以上が過ぎ、これまでの平均対応率80%です。
ならば、< 世界版>でもある程度の確度で震源域を想定できるのではないかと考え
一度、挑戦してみる事にしました。
解説:[海水温度分布の平年差(JAXA)]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
国内での実績では、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
仮説:なぜ海水温変化で震源域候補が判るのか?
深海超高圧下の水は4℃一定(最大密度)熱伝導率は金属並みだと考えられます。
ならば、マントル上部の温度変化が海水温平年差にも現れるハズです。
実績から見て、その時定数(遅延特性)は数日~1週間と思われます。
実際、毎週の海水温解析の対応率は8割で、非常に高い相関が認められます。
では、拙ブログ初の試み< 世界版震源域の想定>の検証結果です。 (検証期間は10/13~19)
◆強震度想定域のみの、ご提示です。
(主な震源をインデックス表示しました、地図をクリックすると拡大表示します)
解説:強震度想定域でのM5超発震をプロットしました。
(赤線M5超を示唆)
結果は、フィリピン・パプアM7(含群発)を肇としたM5超発震の震源域の9/10=90%が対応
しており、この解析手法が世界の震源域にも活用できることが判明致しました。
★フィリピンで被災された方々のお見舞いと一日も早い復興、犠牲者のご冥福をお祈り致します十