滋賀県北部M7級地震/再評価

滋賀県北部地震
 昨年11月に「滋賀県北部」で有感地震が2週間に5回発生しました。
 気象庁1926年からのデータを確認、これほど短期間に5回連続して発生したのは初めての様です。
 以下は、11/11から1/1現在までの震源プロット(M0.5+ N=511)ですが、
 震源域を断層面と仮定すると、宇津則から最大規模がM7.6相当と計算されます。
 ※前回ご紹介時のM7.3から上方修正しました → 11/28「滋賀県北部地震/M7級を想定する
20150101滋賀M76GRa2
京都南部~滋賀県北部地震
 今回の震源域周辺には「三方・花折(みかた・はなおれ)断層帯」と呼ばれる、琵琶湖の西側に
 沿って、M7級を繰り返している震源があり、
 筆者が確認した範囲で、734年~1854年の間にM7級が8回発生しており、平均周期は約160年
 前回1854年から160年後が、偶然にも2014年なのです。
12/26を境として発震状況が急変
 以下、M0.5+発震の累積と頻度をプロットしたものですが、12/4~12/14に急変した後、一旦収束
 12/26から再び発震状況が急変している様子が伺えます。
20150101滋賀M76GRb
GR則(グーテンベルグ・リヒター則)
地震に代表される離散的自然現象は、そのエネルギーと発生頻度を両対数軸で表すと
ほぼ直線的に近似される、というものである。
前回の「データ区間[A]」と、今回の「データ区間[B]」のGR則比較です。
 前回のM7.3想定を今回M7.6に上方修正したにも関わらず、平均発生期間は207日→106日に半減
20150101滋賀M76GRc 
M7.6の発生時期推定
 前回想定の発生時期6月~8月末は早まり、今回M7.6想定で4月~8月上旬となりました
20150101滋賀M76GRd
 この計算結果は、筆者が可能性として試算したものであり、実際の地震発生時期を確定する性質のもので無い事だけは是非、ご理解のうえご覧いただきます様、よろしくお願い致します。
※この地震想定の一つの判断材料として、前回は12月中旬にM4級の発生を指摘しましたが、
 若干遅れて12/26にM4.2が発生しており、今後も今月中旬~月末にM5級の発震があれば、
 ほぼ、GR則どおりの発震状況だと考えられ、M7.6発生が現実味を帯びてきます。

◆参考として、地震発生時の被災規模を試算しました。
 該当地域の皆さまには申し訳ありませんが、発生すれば「ほぼ壊滅的」である事は見て取れます。
 ※以下は平均値を提示するもので、実際は地盤状況により前後すると考えます
  (前回想定のM7.3とほぼ同じと考えます)
20141127滋賀M73GRd
◆地震の様な自然現象が、統計学の予測通りに発生するとは、元々筆者も思ってはいないが、
 ある程度の指標にはなり得ると思われるので、今からでも出来るだけの準備を進めてみては
 いかがでしょうか?

余震はいつまで続くのか?その603(磁気嵐スパイラル28)

昨晩 1/1 3時からの地磁気反応を確認 (3計測点で±100nT超)
コロナホールの影響が、まだ続いている様です
これに伴う、磁気嵐ロジックの計算結果です。
M7++対応 (M6+確率50%超) 12/30~1/2
 ※M7++対応は、昨年6/26以来1年半ぶり、前回は大西洋海嶺M6.6が発生してます
  国内有感としては、6/29台湾M5.7石垣島震度2だけで済みました
 M7+対応 (M6+確率40%超) 1/2~4
 M6+対応 (M6+確率30%超) 
1/4~5
 M5+対応 (M6+確率20%超) 1/6~7
磁気嵐解析1053b88                    

◆予測表です

(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、房総沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、房総沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、房総沖、沖縄
磁気嵐解析1053c88                                                                
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤太字は要注意時間帯を表わし、±1hの幅を持ちます。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。

毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

【今年もよろしくお願い致します】

 2015年がスタートしました。
2015010107.jpg 
 一昨年から体調の悪い日が多くなり、誠に勝手ながら、
 ブログ記事も必要最小限の更新のみとなりました。
 尚も、国内は千年に一度の非常に緊迫した状態と考えます。
 皆さまもご一緒に、日々防災意識を高め、その時に備えましょう。
 緊急時には、可能な範囲で情報発信に努めたいと思います。
 今年も、どうぞよろしくお願い致します。<(_ _)>
BOPPO