海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その70)

このシリーズも 第70回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年半続いており、M4以上で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週4/7にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130407WA
この間 M4超の地震は9回、その全てが想定範囲内でした。対応率100%(優秀です)
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週あった、東シナ海と日本海の強震度想定域がほぼ消滅しております。
水温20130414W
◆今週の強震度想定域は、
 31週目となった三陸沖アウターライズは定位置のまま。

 (ここは数カ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されます)
 6週目の淡路~紀伊は豊後水道にも分離、トカラ列島は大幅縮小。
  また、岩手沿岸は若干縮小し、南北に分離。

 2週目の釧路沖はやや沖合に離れ、アウターライズに接近。

 日本海域・新潟北部・南西諸島の強震度想定域は消滅しております。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (黄M4、紫M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ