予測ABロジック考 [4/29 22:50更新]

◆ある読者からの助言で、
 ブログ冒頭 「現在の予測ABロジック」[東日本域のみリセット][全リセット] の2パターン
 ご紹介しております。
 そして、最近のプロットを見ると、下段 [全リセット] の方が実績に則している事に気付きました。
現在の予測ABロジック20130428pm
◆更には、その延長線を見ると、特異点 [予測AB差0.25] が6/2にある事を確認しました。
 この特異点は、昨年12/7三陸はるか沖M7.3を3週間前に誤差4日で示唆した優秀なロジックです。
 参照記事 → 2011/11/17の記事 「【再考】予測A,Bロジックの延長線について
仮に下段 [全リセット] の予測ABロジックが現在の地殻歪みポテンシャルを表しているとすれば、
 当面、日本国内でのM7超の発生は無いことに成りますが、私も自然相手に全てが計算通りに成る
 とは、元々考えにありません。

 
 まだしばらくは、
 上段 [東日本域のみリセット] のM9で飽和しているグラフも併記してご紹介する事と致します。
★本日4/29 22:01銚子沖M5.7震度3の地震により、予測Bリセット。
 これに伴い、特異点 [予測AB差0.25] が6/20に変わっております。

現在の予測ABロジック20130429pm

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その71)

このシリーズも 第71回目を迎えました。 先週はお休みさせて戴きましたm(_ _)m
(一昨年末から毎週末、1年半続いており、M4以上で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先々週4/14にご紹介した震源域想定に、その後2週間の実績をプロットしたものです。
水温20130414WA
この間 M4超の地震は40回、29回が想定範囲内でした。対応率73%
外れた11回には、突如発震した「三宅島M6」を含む、外洋性の震源が殆どでした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
この2週間で日本周辺の水温が一気に上昇しております。
水温20130428W
◆今週の強震度想定域は、
 33週目となった三陸沖アウターライズは北上して縮小方向。

 (ここは数カ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されます)
 8週目の淡路~紀伊は淡路と伊勢湾に分離して縮小方向。
  また、東日本沿岸は岩手北部と福島沖に分離して縮小方向。

 4週振りに日本海域・九州全土・東シナ海に強震度想定域が出現。
 8週振りに能登半島~佐渡の広範囲に強震度想定域が出現。
 トカラ列島・釧路沖の強震度想定域は消滅しております。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (黄M4、紫M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ