家庭での雷害対策について
毎度のお付き合いをありがとうございます。
今日は雷さまの季節到来?ということで、家庭での雷害対策について考察したいと
思います。
ご存知の方も多いと思いますが、
家電製品で落雷被害が多い主なものは、エアコン、パソコン、テレビ、電話など、
集積回路(IC,LSI)を多用している製品が中心となっているようです。
当然、配線や回路の中身は、ミクロン単位の細~い線ですから、雷さまに罹ったら、
ひとたまりもありませんよね。
そう、雷さまが電線を伝わって、各ご家庭のコンセントまで侵入してくるのですよ。
イメージとしては、長~いゴム紐をピーンと張った状態で、その端っこを指で強く
摘まんで引っ張り、パッと弾き離すと、波の形がピューンと向こうに伝わる感じ。
大きなスケールで考えると、ちょうど津波のような感じかな。
それも、速さは、ほぼ光の速さで。。。
さて、
ではどのようにすれば、この雷さまから逃れられるのか。
◆対策その1
まず、[電力会社の雷雲情報]などで、雷さまが近づいていないかをチェック。
そして、
一番確実なのは、そろそろ危ないかな、と思ったら、ブレーカーを切って、
電話線とアンテナ線を全てモジュラージャックから抜く。
当たり前ですが、これが何にも勝る「家庭での雷害対策」なのです。
しかし、これでは不便極まりない。
では、対策費の安い順から、現実的な方法を記載しておきます。
◆対策その2
¥100ショップにいって、コンセント共刺しタイプの避雷器をコンセントの
数だけ買って来て、試しに付けてみる。(正確にはバリスタ)
(費用=@¥105~¥315×コンセントの数)
◆対策その3
楽天あたりで、テーブルタップタイプの避雷器(電話ジャック付もあり)を必要
な数だけ注文してみる。
(費用=@¥2,000~¥16,000×必要な数/非常に値幅(性能差も)が大きいです)
◆対策その4
電気屋さん(電気工事店)に頼んで、分電盤に取り付けるタイプの避雷器を取り
つけてもらう。
(費用=@¥20,000~¥100,000/分電盤ごと交換の場合もあります)
で、肝心の効果のほどですが、結局は対策その1が圧勝です。
¥100ショップの避雷器(バリスタ)は、一応雷さまに反応して、実際にバチバチ
音をたてて、効果(働いてますよ~とっ)をアピールします。
でも残念ながら、アース(接地線)を接続した家電品(エアコン、洗濯機、冷蔵庫
食洗器など)の場合は、対地雷と言って、地面から湧き上がって(侵入して)くる
タイプの雷害には無力です。
また、動作回数にも制限があって、直撃雷だと一回限りで使用不能です。
テーブルタップタイプの避雷器は、アース付きのものならば対地雷にも効果があり
ます。電話ジャック付やアンテナ端子付もありますので、目的に応じて使い分け
るのも良いと思います。
ただし、これも動作回数にも制限があって、直撃雷だと一回限りで使用不能です。
分電盤に取り付けるタイプの避雷器ですが、一番動作が安定していて、対地雷にも
対応しています。
パイロットランプが付いているタイプが多く、動作制限回数を超えるとランプが
消えてお知らせします。(又は動作補償限界を下回ったら消える)
ただし、電話線やアンテナ線には対応していないので、テーブルタップタイプの
ものと併用すると確実です。
ちなみに、EMTP(過渡現象解析プログラム)というツールを使って、避雷器の効果
について、検証してみましたのでご覧ください。
(ただし、専門の方から見ればお遊び程度の計算ですが)
では、今日はこのへんで。