バヌアツの法則と臨時「海水温解析」情報!

◆既にツイッターではご紹介しておりますが、
 【バヌアツの法則】について、過去2年の国内対応を再調査致しました。
USGS296バヌアツ対応
◆ご覧の様に、バヌアツでM6級発震があると、国内では3~9日遅れて対応発震があり、
 発震規模はバヌアツ±M1の範囲に90%が入ります。
 そして驚くのは、その対応率、何と9割という高確率!
◆一昨日の8/7 1:46バヌアツM5.9と2:21にM5.7の2連発がありましたので、
 国内対応としては、8/10~8/16にM5~7を想定しております。
◆先週8/4にご紹介の「海水温解析」では、8/11(日)までの震源域を想定しております。
水温20130804W
◆このため、急きょ本日時点での「海水温解析」を実施しました。
 この震源域想定期間は、明日8/10~8/16までとなりますので、8/10~8/11は両方の図を
 見比べて戴きたいと思います。
水温20130809W
◆ひとつ言えるのは、2つの図に共通する震源域は、より発震の可能性が高いと言う事です。
 東日本域と北海道ともに内陸部を含んでおりますので、直下の場合は震度も大きくなります。
◆マグニチュードと震源距離から大体の震度を目安として出せる一覧を掲載します。
 ご参考になさって下さい。
 なお、この表のkmは震源との物理的距離で、地図上の距離Lと震源深さDとして
 √(L^2+D^2)を使います。ただし、D100km超の深発地震では誤差が大きくなります。
s5-JMA.jpg
私は、震源がより遠洋で、底深い発震になるよう祈り続けます。

【試算】宮城沖M6の余震データにGR則を適用した今後の想定

◆これは、一昨日8/4 12:29宮城沖M6.0震度5強の余震データにGR則(グーテンベルグ・リヒター則)
 を適用して得られた計算結果から、今後起こり得る最大リスク】をご提示するものです。
 したがいまして、必ず起こる性質のものでは無く、起こる可能性のある事象を示唆するものであり、
 ご覧の皆さまには、危機管理情報】として、ご覧戴きたいと思います。
◆まずは、現在までの発震状況と、プロットです。
 ご覧の様に、現在までにやや収束するような動きが見られますが、この後の動向には細心の注意が
 必要と考えます。
 また、余震域を断層面積として考えた、宇津則からの本震の想定規模はM8超と考えられます。
震度の予測434宮城M8GR1a
震度の予測434宮城M8GR1
◆そして、GR則プロットと時系列で表したM8の累積発生確率曲線です。
 ご覧のように、発生確率50%は10月下旬、90%超が12月上旬となり、
 ツイッターでの想定と比較すれば、随分と逼迫度は下がりました。
震度の予測434宮城M8GR1b
◆機会ある毎に申しておりますが、私は「常に最大リスクを考慮した予測」をご紹介しております。
 それは、予測を外すリスクよりも、災害級の震災を見逃すリスクの方が遥かに甚大との考えからです。
◆全世界でのM8クラスの発生頻度を、2000年を境界として考えた場合、
 1973年~2000年の27年間は16回で0.59回/年であり、
 2001年~2013年の12.3年間は14回で1.14回/年と、至近は約2倍の頻度。
 
 また更に、全世界のM5超発震の約20%は日本国内でコンスタントに発生しております。
 至近ならば、M8クラスは1.14回/年×20%=0.228回/年→4.4年に1回の頻度。
◆然るに、今回のGR則で算出された、
 M8が約4ヶ月以内に発生する頻度とは、上記に照らすと、平均の約13倍の発生確率と言えます。
 これは、現在の宮城沖の発震状況が「異常域」にある事を示唆しております。
◆ツイッターでご紹介した「最大リスク想定」を再掲します。
 以下は、想定震源域でM8が発生した場合の予想される震度と津波高です。
 津波高の計算は[東京大学リンク内の津波高の予測]を利用しています。
震度の予測434宮城M8
◆現在の東海第二の津波対策は6.2m、F1F2は12m、女川は9.2mだが原子炉が標高14.8mにある。
 想定との比較では、各原発ともギリギリの様です。
 ちなみに、311震災時の東海第二原発への到達津波高は5.4mでした。
 今回の試算では、311震災時よりも浅い海域を想定したため、大きめの値が出ていると思います。
今はただ、皆さまに最大限の備えをお願いし(食料等の備蓄、緊急時の連絡方法や集合場所の確認など)
私は、この想定が外れる事を祈るのみです。

余震はいつまで続くのか?その501(磁気嵐スパイラル2)

今朝8/6 5時から3hの地磁気反応 (NICT 3計測点で±100nT超) を確認。
磁気嵐解析1050a2
今回もNASA(ゴダード)シミュレーションから、コロナホール起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率20%台(M5+対応)が、明後日8/8深夜まで。
 8/12までの発震実績を追記

磁気嵐解析1050b2c
ご覧のように、「ピーク」は2回、「魔のくぼみ」4回、「急変点」は15回です。
そして、磁気嵐の影響は8/13深夜まで残ることになります。
◆本日の深発5回(北海道補遺性沖M4、伊勢湾、東京湾ほか)に伴い、
 本日は信頼度90%でM5超発震はありません。
 東日本域 8/7(水)「要注意」
 北海道東方沖 8/7(水)「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1050d
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その500(磁気嵐スパイラル1)

昨晩8/5 2時から10hの地磁気反応 (NICT 3計測点で±100nT超) を確認。
磁気嵐解析1050a
今回はNASA(ゴダード)シミュレーションから、コロナホール起因と考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
確率15%台(M5-対応)が、明後日8/7夕方まで。
磁気嵐解析1050b
ご覧のように、「ピーク」は3回、「魔のくぼみ」3回、「急変点」は11回です。
そして、磁気嵐の影響は8/11午後まで残ることになります。
◆本日の深発2回(サハリンM6、十勝)に伴い、
 東日本域 8/5(月)~7(水)「要注意」
 北海道東方沖 8/5(月),6(火)「要注意」

◆最新の深発連動グラフは、ページ上にある、
 最近の記事◆現在の深発地震連動の後発地震想定からご確認ください。


皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
◆予測表です。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
 予測表の見方はこちら→「予測表の見方と意味合いについて
 (A~Dグループ:過去のCMT解析すべり角と潮汐ベクトル角との相関が強い震源域を示す)
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
磁気嵐解析1050c
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
磁気嵐ロジック確率についての解説。
 元々は磁気嵐によるM6超クラスの発生確率(遅延特性を含む)をUSGSデータ39年分から調査
 したもので、実績との比較から地震規模との相関関係(M5-~M7++)があり表記に採用したものです。
 
赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
月齢相関に基づく記号の解説
 これは、311震災後の月齢とM5以上(N=5885)の地震発生確率の相関を取ったもので、以下に分類。
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日

※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
地震は時間を選びません。皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認を推奨しております。
(※近くに落下物や崩れる物が無いないか、照明類や履物を手の届く範囲に置くなど)
また、いつ大きな揺れに遭っても慌てないよう、その場に応じたイメージトレーニングも推奨致します。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その85)

このシリーズも 第85回目となりました。
(シリーズ化からは約1年半以上続いており、M4超で1週間検証し 平均対応率は8割程です)
◆実は過去記事を検索すると、2011/8/17「新発見か?「海面水温」平年差の分布と震源地の関係
 の中で、既に海水温の2週間差分に着目しており、この解析は、もうすぐ2年近くに成ります。
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
   ・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
   ・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
   ・当日分まで反映されていること。 等々

以下は、先週7/28にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20130728WA
この間 M4超の地震は18回、うち15回が想定範囲内でした。対応率83%
外れた3回は、想定域より更に高温または低温側の海域での発震でした。
◆M4超の7割が東日本沿岸に集中しました。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
◆先週に増して、太平洋全域で海水温の異常低下現象が発生しております。
 既に6週間も、非常に変化の激しい状態が続いております。
 これは解析を始めてから約2年の中でも特筆すべき異常事態だと考えます。
 やはり「巨大地震の前兆を捉えている可能性」が否定できません。
 引き続き、注意深く観察を続けたいと思います。

想定範囲を南西諸島まで拡大。西は西表島、南は南硫黄島まで
水温20130804W
◆今週の強震度想定域は、
  
11週目の小笠原海域は、南方~東方沖に移動して大幅拡大。
  6週目の北海道は、内陸も含み更に大幅拡大。
  3週目の三陸アウターは、北海道~茨城沖、更に小笠原と合体。
  (ここは数ヶ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されている震源域です)

  3週目の東日本沿岸は青森~銚子沖で、内陸部側に拡大。

  2週目の房総沖三重合点は、継続中。
  2週目の朝鮮半島~大陸側は、日本海域に拡大。
  【半年振りに】北越・中部、首都圏直下に強震度想定域が出現。
◆南西諸島、東シナ海の強震度想定域は消滅しております。
太平洋南方の広範囲な高温域は、東側半分が4日前から急激に水温低下。
 (その他の範囲は、高温を保ったまま温度変化が無いため、黒くなっております)
 三陸アウター・東日本域の強震度想定域消滅→復活は、何らかの大きな変化を捉えている可能性あり。
 また、過去の実績から、急激な温度変化のあった海域では、低温側で発震の可能性が高まります。
本日8/4宮城沖M6の震源域は、引き続き「強震度想定域」ですので後続発震にご注意ください。
解説:強震度想定域とは、
   海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
   (橙線M4、赤線M5超を示唆)

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

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