日: 2012年3月20日

今日の有感地震は７回で、若干少なめに推移しておりますが、
三陸沖と銚子沖の群発地震は有感・無感問わず続いております。
一方、[Hi-netによる震源情報]では、
２４ｈの地震回数N=481で、至近平均670回を28%下回っております。
では、今日の気象衛星の画像をアップします。(3/20 8:30-16:30)

この画像を加算処理したものが以下になります。

上の動画と良く見比べてご覧いただくと、その傾向が次第に見えてくると思います。
(緑の線はプレート境界です)
◆今日も季節風は強いですが、雲量は少なく特徴的な箇所が見られます。
オレンジの線(点線)は、季節風に逆らって、定在波として残っている部分ですが、
特に太平洋側に数多くの境界が見られます。(点線は季節風との識別が微妙な海域です)
今日の注目は、
一昨日から出現した、黄色で囲む範囲に赤線で示した筋状の雲です。
内陸部のものが昨日より拡大して、能登～佐渡～福島沖～宮城まで広がりました。
それと 黄色で囲むベッタリと張り付く雲は、
銚子沖の群発域から湧き出すように、1000kmほど東に広がっております。
今日の雲の状態が、明日起こる地震の兆候を見ている可能性がありますので、
該当される地域の方は、一応の警戒をお願い致します。
最後に、今日の太陽柱です。

太陽柱は、一説には地震との関係があるとされており、
東日本震災や阪神淡路震災の３日前に報告例があるようです。
ソース元は[ウェザーニュース]です。
◆ご承知の事とは存じますが、限られたデータから得られた情報です。
　参考程度に受け止めて下さい。
いつも同じ事ばかり言って申し訳ありませんが、
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
では、また。

毎度のお付き合いをありがとうございます。
今日の有感地震は、４時台から約１ｈ毎に連続して５回発生しております。
特に 8:35には、千葉県東方沖Ｍ３．０と三陸沖Ｍ５．１がほぼ同時発生です。
また、３時間ほど、間が空いているのが少々気になりますが。
さて、今日も予測ＡＢロジックに有感地震の実績を入力していると、
また「気になる空白」が発生していることに気付きました。

3/15-3/18の空白Ｓから、2/29前後の赤丸で囲む範囲のプロットを累積して規模を予測すると、
3/24にＭ５.４５となります。　計算式は、以下の通り。
Log10(10^(1.5*M5.1)*2 + 10^(1.5*M4.9)*1 + 10^(1.5*M4.8)*2 + 10^(1.5*M4.5)*1)/1.5 = M5.45
◆なお、これまでの至近での予測検証をご紹介致しますと、
前回 2/24「予測Ａ，Ｂロジックの気になる空白(その４)」では、2/28にＭ５.５２の予測に対し、
実績値2/28 4:32沖縄本島近海Ｍ５．６(D=48km)で、ほぼ符合する発震がありました。
その後も、記事にはしませんでしたが、空白Ｒから予測された 3/10にＭ５.４９に対し、
実績値3/10 2:25茨城県北部Ｍ５．４(D=7km)で、ほぼ符合する発震がありました。
[22:10 太字部分訂正]
ここまでの確度であれば、また皆さまにお知らせすべきと思い、記事にしております。
◆それから、グラフを４／１４まで表示しているのには、別の意味があります。
3/19「三陸沖と銚子沖のGR則による今後の見通しについて」では、群発化する２つの震源域
について、２ヶ月以内に三陸沖ではＭ８、銚子沖ではＭ７が発生する可能性を指摘しました。
(これらは、時を見て再検証します)
ただ、確率的には１６％程度と低いものの、これらが1ヶ月程度で発生する可能性もあることから、
予測Ａ，Ｂロジックでも矛盾の無いことをお示しすることを目的としております。
ご覧のように、予測Ａの上側誤差を見れば、4/14頃にはＭ７に到達することが見て取れます。
◆もう1つ、気になることがあります。
これは、3/14以降のUSGS(ｱﾒﾘｶ地質調査所)から発表された全世界のＭ５超リストです。
Mw Date-Time(UTC) Dep[km] Region
--------------------------------------------------
5.5 2012/3/19 23:46 12.4 SAMOA ISLANDS REGION
5.3 2012/3/19 13:42 113.5 NEW GUINEA, PAPUA NEW GUINEA
5.0 2012/3/19 05:05 34.9 MINAHASA, SULAWESI, INDONESIA
5.0 2012/3/19 02:56 63.8 HOKKAIDO, JAPAN REGION
5.0 2012/3/19 02:30 59.5 NEW BRITAIN REGION, PAPUA NEW GUINEA
5.1 2012/3/17 19:50 12.0 SOUTHERN EAST PACIFIC RISE
5.5 2012/3/17 17:00 10.8 CARLSBERG RIDGE
5.0 2012/3/17 15:49 10.0 CARLSBERG RIDGE
5.2 2012/3/17 15:16 10.0 CARLSBERG RIDGE
5.0 2012/3/16 17:18 83.1 SOUTHEAST OF THE LOYALTY ISLANDS
5.7 2012/3/16 07:58 35.4 LEYTE, PHILIPPINES
5.4 2012/3/16 00:38 28.4 KURIL ISLANDS
5.1 2012/3/15 19:20 99.9 NEAR THE SOUTH COAST OF HONSHU, JAPAN
5.2 2012/3/14 21:38 34.6 NEAR THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
6.2 2012/3/14 21:13 47.8 NEW BRITAIN REGION, PAPUA NEW GUINEA
5.0 2012/3/14 19:07 10.8 OFF WEST COAST OF THE SOUTH ISLAND, N.Z.
5.7 2012/3/14 12:05 16.9 NEAR THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
5.4 2012/3/14 11:40 22.2 OFF THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
5.7 2012/3/14 10:57 21.8 OFF THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
6.1 2012/3/14 10:49 9.5 OFF THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
6.9 2012/3/14 09:08 26.6 OFF THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
--------------------------------------------------
ご覧のように、２１回のうち８回、約４割が日本国内での発震です。
通常は、全世界の約２割が日本国内での発震ですので、倍の確率になっています。
ちなみに、311の時には、全世界のＭ５超リストで、277/281=98.5%が日本国内での発震でした。
また、何か変化があればお知らせ致します。

昨日になりますが、コロナホール起因と思われる磁気嵐が来ていたようです。
HAARPの観測値で、昨日午後3/19 13:00(JST)から地磁気に変化が見られます。
[ACE衛星の観測値]によると、この1hほど前から、プラズマ密度と太陽風速度の上昇が認められます。

以下、磁気嵐ロジック計算結果です。

ご覧のように、「ピーク」が２回、「魔のくぼみ」は５回です。
総じて見れば、磁気嵐の影響は3/26夜まで残ることになります。
これに基づき、予測表を更新します。
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつＭ６クラスが発生しても不思議ではありません。
(注)上下２段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
Ａ 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
Ｂ 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
Ｃ 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
Ｄ 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
上(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
下　(A南中)　(B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)
△ 3/20(火)22:31　00:43　03:42　06:28
－－－－－09:27　12:26　15:18　18:17
☆ 3/21(水)22:48　01:30　04:29　07:29
－－－－－10:28　13:27　16:33　19:32
◇ 3/22(木)23:21　01:48　04:49　08:04
－－－－－11:05　14:06　17:27　20:28
△ 3/23(金)23:30　02:22　05:22　08:51
－－－－－11:51　14:51　18:27　21:27
☆ 3/24(土)23:46　02:32　05:33　09:16
－－－－－12:17　15:19　19:09　22:11
◇ 3/25(日)–:–　02:48　05:49　09:45
－－－－－12:46　15:48　19:50　22:52
△ 3/26(月)00:07　03:09　06:10　10:17
－－－－－13:18　16:19　20:31　23:32
凡例：月齢相関に基づく記号
　★ 特異日(確率3倍超)
　☆ 注意日(確率2倍超)
　◇ 予備日(平均確率)
　△ 平均以下の日
凡例：文字色の意味
　　元々は過去35年間分について磁気嵐によるＭ６超クラスの発生確率を調査したものですが、
　　その後の実績との比較により、ほぼ以下の相関関係が確認できましたので表記に採用しました。
青字は、確率１５％以上を表わし、Ｍ５クラス発生の可能性があります
緑字は、確率２０％以上を表わし、Ｍ５～６発生の可能性があります
紫字は、確率３０％以上を表わし、Ｍ６クラス発生の可能性があります
赤字は、確率４０％以上を表わし、Ｍ７クラス発生の可能性があります
◆黒太字は「魔のくぼみ」で要注意時間帯を表わします。
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)
では、また。