海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その13)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
このシリーズも第13回目となりました。
(第1回は昨年12/17で約2月半続いており、先週からはM4.0までを対象に ほぼ7割の正解率です)
解説:[気象庁の海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
以下は、先週2/24ご紹介した震源域の想定図に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間M4.0超の地震は計36回、内24回が想定範囲に入っておりました。正解率69%でした。
予想から外れた12回中6回は、沖縄群発や伊豆・小笠原・日本海の深発地震で、海水温からは
判別が難しい性質の地震でした。
また今週は、2/29福島沖M5.3震度4と3/1茨城沖M5.4震度5弱の地震がありました。
◆上の図でも想定域内でした。今回も海水温からほぼ1週間以内の震源域が見えたようです。
ただし、2/29の房総沖M5.8震度4を筆頭とする群発3回は、2/28から房総沖の急激な温度低下に
伴うもので、週単位での想定では予見不可でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
強震度を想定する範囲は、岩手~山形~新潟~石川、宮城~福島~茨城~千葉の沿岸と内陸
そして、再び東京直下がリスト入りです。
また、黄色の点線は、周囲より温度の低下している範囲で、M4クラス発生の可能性があります。
こちらも、範囲が日本全国で、内陸部を含むため、注意が必要です。
また何か変化があれば、お知らせ致します。