惑星直列やスーパームーンは地震トリガーと成り得るのか?
毎度のお付き合いをありがとうございます。
昨年のことですが、
読者から表題についての、質問を受けたことがあります。
潮汐力とは、皆さまもご存じのように、
月や太陽から受ける引力が起因となって、潮の満ち引きを起こしますが、
それと同時に、地球も直径にして20cm~30cmの塑性変形を受けています。
その潮汐力は、対象となる天体の質量に比例し、距離の3乗に反比例します。
以前から、惑星直列によって地震が発生するような記事を見かけますが、
仮に全惑星を一直線上に並べても、その潮汐力の合計は、地球が月から
受ける潮汐力の1/17400にしかなりません。(その98%は金星からの潮汐力
※一番大きい木星ですら、距離が遠く1/17万にしかなりません
したがって、
「惑星直列」と地震との関連性は考えられないと言うのが私の結論です。
ちなみに太陽からは、月の0.454倍の潮汐力を受けますので、私の計算にも
反映しております。
それから、
月と地球の距離は一定ではなく、およそ13%ほど変動していますが、
特に、その距離が近付く時を「スーパームーン」と呼んでおります。 (発生頻度は、年間3~4回です)
同様に、その影響力を計算すると、月の潮汐力を最大25%程度増加させますが、
太陽との関係や色々な相関を取って、何とか地震との関係を探ったのですが、
結局は、明確な影響の有意性が見つからず、私の計算には反映しておりません。
したがって、私の考えでは、
「スーパームーン」も地震のトリガーに成り得ないと結論しております。
では、また。